「クロスゲームって名作らしいけど、どんな話なの?」「あだち充の野球漫画って、タッチと何が違うの?」——そんな方のために、物語のあらすじを重大なネタバレは控えめにまとめました。
先にひとことで言うと、クロスゲームは「隣同士に暮らす幼馴染の少年少女が、大きな喪失を乗り越えながら甲子園を目指していく」、あだち充さんらしい青春野球ストーリーです。
原作はあだち充さんによる漫画で、小学館の週刊少年サンデーで連載され、通常版全17巻ですでに完結しています。2009年には第54回小学館漫画賞(少年向け部門)を受賞した実績のある作品です。
この記事では、主人公の紹介から物語の始まり方、なぜ長く愛されているのか、そして結末に触れる部分は明確な警告を置いたうえで紹介します。序盤にヒロインの死という重い展開を含む作品なので、扇情的にならないよう事実として淡々と整理しました。
読み終えるころには「どんな話で、読む前に何を心構えしておけばいいか」がはっきりするはずです。
※本ページはAmazonアソシエイト・プログラムのリンク(広告)を含みます。
クロスゲームはどんな物語?(導入のあらすじ・ネタバレなし)
クロスゲームは、あだち充さんによる漫画で、小学館の週刊少年サンデーで連載されました。
舞台は、隣同士に暮らす樹多村家と月島家です。
樹多村家は洋菓子店を、月島家はバッティングセンターを営んでおり、父親同士の親交もあって二つの家族は幼いころから深い付き合いを続けています。
物語の中心にいるのが、樹多村家の少年樹多村光(きたむらこう)と、月島家の4姉妹(一葉・若葉・青葉・灯)です。
光は、同い年の月島若葉と自然に惹かれ合う一方で、すぐ下の妹・青葉とは何かと反発し合う——そんな幼馴染どうしの関係から物語は始まります。
一見すると、幼馴染たちののどかな日常を描いた作品のように始まりますが、そこに大きな出来事が訪れ、物語は「甲子園を目指す」という一本の軸へと進んでいきます。
その静かな導入と、少年少女が成長していく後半の熱量との落差こそ、この作品が長く語られる理由のひとつです。
まずは物語の入り口として、幼馴染どうしの関係を軸にした青春野球ものだと押さえておきましょう。
クロスゲームの主人公・登場人物の導入
クロスゲームは、幼馴染どうしの関係を軸に物語が進みます。
樹多村光(きたむら こう)
本作の主人公で、洋菓子店を営む樹多村家の少年です。
隣の月島家とは家族ぐるみの付き合いがあり、同い年の若葉とは自然と惹かれ合う一方、妹の青葉とはことあるごとにぶつかり合います。
はじめは野球に本気で打ち込む様子を見せませんが、あるきっかけから投手として力をつけ、星秀学園高校で甲子園を目指していきます。
月島若葉(つきしま わかば)
月島4姉妹の次女で、光と同い年の幼馴染の少女です。
明るく周囲を惹きつける存在で、光との関係も物語序盤の大切な軸になります。
彼女の存在が、その後の光の歩みに深く関わっていきます(詳しくは後述します)。
月島青葉(つきしま あおば)
若葉のすぐ下の妹で、光とは何かと反発し合う関係にある少女です。
野球の才能に恵まれた人物として描かれ、光との距離感の変化が物語全体を通じた見どころのひとつになります。
クロスゲームの物語の始まり方(ネタバレ控えめ)

物語は、樹多村家と月島家の幼馴染どうしの、穏やかな日常から始まります。
ところが物語の序盤で、ヒロインの月島若葉が事故で命を落とすという大きな出来事が起こります。
これは本作を語るうえで避けて通れない展開ですが、作品はこの喪失をことさら扇情的に描くのではなく、残された人々がどう前を向いていくかを静かに描いていきます。
若葉が生前に抱いていた思い——妹の青葉とともに甲子園を目指してほしいという願いを受け止め、光は反発し合っていた青葉や、幼馴染の仲間たちとともに、本格的に硬式野球へと打ち込んでいきます。
星秀学園高校の野球部で投手として力をつけていく光と、才能ある青葉。
はじめはぎくしゃくしていた二人の関係が、野球を通じて少しずつ変化していくさまが、物語後半の大きな読みどころです。
この先、光たちがどこまで勝ち進み、光と青葉の関係がどう変わっていくのかは本編で受け止めてほしいので、あらすじとしてはこの導入までにとどめます。
まずは1巻から、幼馴染どうしの関係と物語の始まりを味わってみてください。
クロスゲームはなぜ長く愛される?(客観的に整理)
クロスゲームが長く語られる理由を、主観的な評価は避けて客観的に整理すると、大きく2つあります。
ひとつは、外部からの評価の高さです。本作は2009年に第54回小学館漫画賞(少年向け部門)を受賞しており、作品の完成度が公的に認められています。
ふたつめは、あだち充さんらしい作風の集大成的な位置づけです。幼馴染どうしの繊細な関係、間(ま)を生かした静かな演出、そして野球というスポーツの熱さ——同じ作者の『タッチ』や『H2』にも通じる要素が、17巻という長さのなかでじっくり描かれます。
序盤に喪失という重い展開を含む点については、受け止め方に個人差があります。つらいと感じる人もいれば、そこから前を向いていく物語だからこそ心を打たれたという声もあります。
読む前に、そうした展開を含む青春野球ものだと知っておくと安心して読み進められます。
あだち充さんの他作品との違いが気になる方は、あだち充の作品ガイドもあわせてご覧ください。
クロスゲームのアニメについて(詳しくは別記事で)
クロスゲームはアニメ化もされています。
テレビ東京系にて2009年4月から2010年3月まで、全50話が放送されました(制作はサンライズ)。
全50話という尺は、17巻ぶんの物語をていねいに追ううえで十分なボリュームです。
この記事はあらすじが中心のため、アニメの詳しい放送範囲や原作との対応、配信情報などは別の記事で扱っています。
アニメから入って原作を読みたい方、映像と漫画の違いが気になる方は、まずクロスゲームの全巻ガイドで全体像を確認しておくとスムーズです。
クロスゲームの結末について(ここからネタバレを含みます)
以下は物語の終盤・結末の”方向性”に触れます。まっさらな状態で読みたい方は、ここで読むのをやめて全巻ガイドから本編に進むのがおすすめです。具体的な出来事は伏せていますが、心構えのため区切っています。
クロスゲームは、序盤で描かれた喪失を出発点に、光と青葉、そして仲間たちが甲子園を目指して歩んでいく過程を、最終巻までじっくり描き切ります。
若葉が残した願いと、反発し合っていた光と青葉の関係が、野球を通じてどう変化していくのか——その積み重ねの果てに、全17巻ぶんの物語がひとつの結末へたどり着きます。
ここでは、試合の勝敗や、光と青葉の関係が最終的にどうなるかといった具体的な結末は、あえて記していません。あだち充さんの作品は、結末そのものよりも、そこへ至るまでの間(ま)や心の動きを味わうものだからです。
「大きな喪失から始まりながら、最後まで前を向いて読み切れる青春野球もの」——結末について押さえておくのは、この点で十分でしょう。
クロスゲームの基本情報
クロスゲームの基本情報を、あらすじとあわせて整理しておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作者 | あだち充 |
| 掲載誌 | 週刊少年サンデー(小学館) |
| 巻数 | 通常版・全17巻(完結) |
| 刊行時期 | 2005年〜2010年 |
| ジャンル | 青春・野球 |
| 受賞 | 第54回小学館漫画賞(少年向け部門・2009年) |
| アニメ | テレビ東京系・全50話(2009年4月〜2010年3月/制作サンライズ) |
すでに完結しているため、途中で続きを待つ必要がなく、一気に全17巻を読み通せるのがこれから手に取る人にとっての大きな利点です。
まとめ買いで一気にそろえたい方は、下のボタンから全巻をチェックできます。
よくある質問
Q. クロスゲームのあらすじを短く言うと?
A. 隣同士に暮らす幼馴染の樹多村光と月島4姉妹が、序盤の大きな喪失を乗り越えながら甲子園を目指していく——あだち充さんが描き、全17巻で完結した青春野球ストーリーです。
Q. クロスゲームは完結していますか?
A. はい。週刊少年サンデーで連載され、通常版・全17巻ですでに完結しています。2005年から2010年にかけて刊行されました。全巻の詳細は全巻ガイドをご覧ください。
Q. あだち充の『タッチ』や『H2』とはどう違いますか?
A. いずれも幼馴染どうしの関係と野球を軸にした青春ものという共通点があります。作品ごとに人物関係や物語の運び方は異なるので、読み比べも楽しめます。タッチのあらすじやH2のあらすじもあわせてどうぞ。
Q. 序盤で重い展開があると聞きましたが、つらい作品ですか?
A. 物語序盤にヒロインが事故で亡くなる展開があります。ただし作品全体は、その喪失から前を向いて甲子園を目指していく青春野球ものです。そうした展開を含むことを知ったうえで読むのがおすすめです。
こんな記事も読まれています
まとめ
クロスゲームは、隣同士に暮らす幼馴染の樹多村光と月島4姉妹の関係を軸に、序盤の大きな喪失を乗り越えながら甲子園を目指していく青春野球ストーリーです。
あだち充さんが週刊少年サンデーで連載し、通常版全17巻ですでに完結。2009年には第54回小学館漫画賞(少年向け部門)を受賞した実績のある作品です。
序盤に重い展開を含みますが、そこから前を向いていく物語だからこそ長く愛されています。すでに完結しているので、気になった方はまず1巻から手に取り、そのまま一気に全17巻を読み通してみてください。



コメント