「『マギ』は読んだけれど、大高忍さんの他の作品はどれを読めばいいのだろう」——連載が長い作家ほど、代表作の次に手を伸ばす1冊で迷いがちです。
結論から言うと、冒険活劇と世界観の広がりを味わいたいなら『マギ』、和風のバトルファンタジーが好きなら『オリエント』、マギの前日譚を追いたいなら『マギ シンドバッドの冒険』から入るのが失敗しにくい選び方です。
そして大高忍さんの連載作は4作すべてが完結済みなので、続きを待たずに読み切れるのも大きな利点になります。
この記事では、4作品を巻数・掲載誌・向いている読者とあわせて紹介し、タイプ別の読む順番まで整理します。
読み終えるころには、自分がいちばん楽しめそうな1作が決まっているはずです。
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大高忍とはどんな漫画家?受賞歴と作風
大高忍さんは、2000年代半ばから少年誌・青年誌の第一線で描き続けている漫画家です。
デビューのきっかけは、2003年の第2回スクウェア・エニックスマンガ大賞で『芥町』が大賞・審査員特別賞を受賞したことでした。
その後『ヤングガンガン』の創刊号から『すもももももも 〜地上最強のヨメ〜』を連載し、続く『マギ』で第59回小学館漫画賞(少年向け部門)を受賞しています。
作品に共通するのは、神話や古典を土台にしながら、そこに独自の理屈を通していく世界の作り方です。
『マギ』では『千夜一夜物語』、『オリエント』では戦国時代の日本と、誰もが名前を知っているモチーフを選びながら、そこにオリジナルの魔法や鬼の設定を重ねて別物の物語に組み替えていきます。
もうひとつの特徴が、主人公以外の人物にも「その人なりの正しさ」を与える群像劇の書き方です。
敵役にも国や立場の事情があり、単純な善悪では割り切れない構図になるので、巻を重ねるほど読み応えが増していきます。
| 作品 | 巻数 | 掲載誌 | 連載期間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| マギ | 全37巻 | 週刊少年サンデー | 2009〜2017年 | 王道の冒険活劇を読みたい |
| オリエント | 全22巻 | 週刊少年マガジン→別冊少年マガジン | 2018〜2024年 | 和風のバトルファンタジーが好き |
| マギ シンドバッドの冒険 | 全19巻 | 週刊少年サンデー/裏サンデー | 2013〜2018年 | マギの前日譚を知りたい |
| すもももももも 〜地上最強のヨメ〜 | 全12巻 | ヤングガンガン | 2004〜2009年 | ラブコメ寄りの初期作から追いたい |
大高忍のおすすめ漫画|まず読むべき代表作
数は多くないぶん、どれも「読むならこの順」がはっきりしている作家です。
1. マギ|全37巻・大高忍の代表作にして王道の冒険活劇
『千夜一夜物語』をモチーフに、迷宮攻略と国家間の争いを描いた冒険ファンタジーです。
主人公アラジンと、商人を志す少年アリババが出会い、迷宮に眠る力をめぐって世界の枠組みそのものに関わっていきます。
序盤は宝探しの高揚感で読ませ、中盤からは国の統治や身分制度といった重いテーマへ自然に接続していく構成が見事な作品です。
王道の少年漫画として始まりながら、後半は「世界をどう作り直すか」という規模の話になっていくので、読み終えたときの満足度が高くなります。
第59回小学館漫画賞を受賞しており、2012年にはテレビアニメ化もされました。
全37巻で完結しているため、途中で止まる心配なく読み切れます。
2. オリエント|全22巻・戦国×鬼のバトルファンタジー
戦国時代の日本を思わせる世界を舞台に、「鬼」に支配された国で武士団を目指す少年たちを描いた作品です。
主人公・武蔵と幼なじみの小次郎が、鬼の討伐と自分たちの武士団の結成を目指して旅を続けます。
和のモチーフと鉱石をめぐる設定を組み合わせた世界観が特徴で、『マギ』とはまったく違う手触りの物語になっています。
連載は『週刊少年マガジン』で始まり、途中から『別冊少年マガジン』へ移籍して2024年11月号で完結しました。
アニメは2022年に2クールにわたって放送されています。
全22巻と『マギ』より短く、大高作品を試すのにちょうどいい長さでもあります。
3. マギ シンドバッドの冒険|全19巻・『マギ』を深く楽しむための前日譚
『マギ』に登場する人物シンドバッドの若き日を描いたスピンオフです。
本編では完成された王として登場する人物が、どのようにその立場にたどり着いたのかが語られます。
本編を読んだあとに読むと、シンドバッドという人物の見え方が大きく変わるのがこの作品の醍醐味です。
逆に本編より先に読んでしまうと、『マギ』側の展開の驚きが減ってしまう場面があります。
迷った場合は『マギ』を先に読んでください。
全19巻で完結しており、こちらもアニメ化されています。
バトル以外もおすすめ|初期作のラブコメ
大高忍=壮大なファンタジー、というイメージだけで見ると取りこぼす1作があります。
4. すもももももも 〜地上最強のヨメ〜|全12巻・格闘家の少女が押しかけるラブコメ
武術の名門に生まれた少女・幸修理が、「強い子どもを産むため」に検事志望の青年のもとへ押しかけてくる格闘ラブコメです。
『ヤングガンガン』の創刊号から連載された、大高忍さんの初の長期連載にあたります。
のちの作品に見られる骨太なバトル描写がすでに顔を出していて、同じ作者だと知って読むと発見が多い1作です。
全12巻とコンパクトで、2006年にはテレビアニメ化もされました。
シリアスな長編を読み終えたあとの箸休めとしても向いています。
大高忍はどれから読む?タイプ別の読む順番

最後に、好みから逆算した読む順番を整理します。
- 王道の冒険活劇が好き:マギ(全37巻)→ マギ シンドバッドの冒険(全19巻)→ オリエント(全22巻)
- 長編を読む時間が取りづらい:オリエント(全22巻)→ すもももももも(全12巻)
- 和風・時代物が好き:オリエント(全22巻)→ マギ(全37巻)
- 作家の歩みを追いたい:すもももももも → マギ → マギ シンドバッドの冒険 → オリエント
迷ったときは、まず『マギ』を10巻あたりまで読んでみて、世界の広がり方が肌に合うか確かめるのが安全です。
どの作品も完結済みなので、一気読みできる作品を探している方は 完結漫画おすすめ18選 や 一気読みおすすめ漫画20選 もあわせてどうぞ。
異世界ものやファンタジーの近い作風を探すなら 異世界漫画おすすめ17選、掲載誌からたどるなら 週刊少年サンデーのおすすめ漫画まとめ と 週刊少年マガジンのおすすめ漫画まとめ が参考になります。
よくある質問
Q. 大高忍の作品はどれが一番おすすめですか?
A. 代表作は全37巻の『マギ』です。
第59回小学館漫画賞を受賞しており、冒険活劇としての完成度と物語のスケールの両方を味わえます。
巻数を抑えたい方には全22巻の『オリエント』をおすすめします。
Q. 『マギ』と『マギ シンドバッドの冒険』はどちらを先に読むべきですか?
A. 『マギ』を先に読んでください。
『マギ シンドバッドの冒険』は前日譚にあたるため、本編を読んだあとのほうが人物の見え方が深まります。
Q. 連載中の作品はありますか?
A. 2026年8月2日時点で、本記事の確認範囲では連載中の作品はありません。
最後の連載作『オリエント』が2024年11月号で完結しています。
Q. アニメ化された作品はどれですか?
A. 『すもももももも 〜地上最強のヨメ〜』(2006年)、『マギ』(2012年)、『オリエント』(2022年)がテレビアニメ化されています。
『マギ シンドバッドの冒険』もアニメ化されました。
まとめ
大高忍さんは、神話や時代設定を土台にしながら独自の世界を組み上げてきた作家です。
最初の1作は、王道の冒険活劇を求めるなら『マギ』(全37巻)、短めで試したいなら『オリエント』(全22巻)から選べば大きく外しません。
連載作は4作すべてが完結しているので、続きを待たずに読み切れるのも魅力です。
気になった作品から、まずは1巻を開いてみてください。
出典・参考
- Wikipedia「大高忍」(作品リスト・掲載誌・連載期間・受賞歴): https://ja.wikipedia.org/wiki/大高忍
- Wikipedia「オリエント (漫画)」(掲載誌・連載期間・全22巻・アニメ放送時期): https://ja.wikipedia.org/wiki/オリエント_(漫画)
- 少年サンデー 大高忍 作品一覧: https://websunday.net/author/646/
- 講談社『オリエント(22)』製品詳細: https://www.kodansha.co.jp/comic/products/0000399656


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