「スラムダンクって、山王に勝ったあとどうなったの?」——映画から入った人も、アニメで止まっている人も、最後に残る疑問はここです。
先に結論を書きます。湘北は次の3回戦で負けます。しかもその試合は一コマも描かれません。物語は山王工業戦の直後に終わり、その後は赤木晴子の手紙だけで示されます。
この記事では、不良の桜木花道がバスケを始めた第1話から山王戦の決着までを順番に整理し、最終回が次の試合を描かない意味を説明します。
アニメ全101話が原作のどこで止まっているか、映画『THE FIRST SLAM DUNK』が原作の何巻からかも整理するので、読み終えるころには読み始める位置が決まります。
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30秒でわかるSLAM DUNK
- 不良の桜木花道が、赤木晴子に一目惚れしてバスケ部に入る。
- 完全な素人から始まり、リバウンドとディフェンスで使える選手になっていく。
- 湘北高校はインターハイ神奈川県予選を突破し、全国大会へ進む。
- 2回戦の相手が3年連続王者・山王工業。物語最大の山場になる。
- 全31巻・全276話で完結。山王戦の決着直後に物語が終わる。
連載は『週刊少年ジャンプ』1990年から1996年まで。作者は井上雄彦。通常版のほか新装再編版(全20巻)・完全版(全24巻)がある。
SLAM DUNKはどんな話?
桜木花道は、中学時代に50人の女子に告白して全員に振られた不良です。
バスケットボールに良い印象も持っていません。
その桜木が、入学した湘北高校で赤木晴子に声をかけられます。
「バスケットはお好きですか?」——この一言でバスケ部に入るのが第1話です。
つまりこの作品の入口は、才能でも情熱でもなく不純な動機です。
そこから桜木は、素人のまま練習に放り込まれます。
ドリブルもシュートも下手で、試合に出ればすぐ反則を取られる。
ところが身体能力と、リバウンドへの執着が武器になります。
花道が「点を取るスター」ではなくリバウンドとディフェンスの選手として成長していくのが、この作品の芯です。
湘北のメンバーも、それぞれ穴を抱えています。
- 流川楓:同じ1年のスーパールーキー。桜木のライバルで、実力は圧倒的
- 赤木剛憲:キャプテンでセンター。全国を本気で狙い続けてきた
- 三井寿:かつて中学MVP。膝の故障で2年間バスケを離れ、不良になっていた
- 宮城リョータ:小柄なポイントガード。スピードとパス回しを担う
- 木暮公延:3年。試合に出る機会は少ないが、赤木を支え続けてきた
- 安西監督:かつて「白髪仏」と呼ばれた指導者
素人の桜木と、過去に折れた三井、そして届かなかった赤木——それぞれの「間に合っていない」人間が1年間で噛み合う話として読めます。
SLAM DUNKのあらすじを順番に整理する

ここから先は結末まで触れます
未読の方は「アニメはどこまで描いたのか」まで飛ばしてください。
前半:桜木が素人から選手になるまで
序盤は、桜木がバスケのルールを覚え、基礎練習を積む区間です。
ギャグの比率が高く、試合よりも部内の関係づくりが中心になります。
この区間の到達点が、三井寿の復帰と陵南高校との練習試合です。
チームの形がここでほぼ固まります。
中盤:インターハイ神奈川県予選
中盤は県予選です。
翔陽、海南大附属、陵南との対戦が続き、湘北は全国への出場権を取ります。
海南戦で負け、陵南戦で勝つ——この並びが効いています。
一度負けてから全国に行くので、全国の格の高さが読者にも実感として入る作りです。
終盤:全国大会と、山王工業戦
全国大会に入ると、話は一気に速くなります。
1回戦の豊玉を抜け、2回戦の相手が3年連続王者の山王工業です。
山王戦は第218話から最終276話まで、約60話にわたって描かれます。
つまり全31巻のうち最後の7巻分(通常版25〜31巻)が丸ごと山王戦です。
この試合の描き方が、この作品の評価を決定づけました。
終盤ではセリフがほとんど消え、絵だけで試合が進みます。
そして最後の得点は、派手なダンクではありません。
流川からのパスを受けた桜木のミドルシュートで、湘北は山王を破ります。
SLAM DUNKの最終回はどうなったのか
ここがこの記事の本題です。
山王戦に勝った湘北は、当然次の試合——3回戦の愛和学院戦に進みます。
そして、こうなります。
湘北は愛和学院に大差で敗れます。しかもその試合は一切描かれません。
山王戦で桜木は背中を負傷し、他のメンバーも消耗し切っていました。
その結果、嘘のようにボロ負けして大会を去る——ということが、試合描写なしで示されます。
盛り上がりが最高潮のところで次の試合を省略したので、当時から賛否が起きました。
「そこも読みたかった」という声は今でも見かけます。
最終話で、その後は赤木晴子の手紙によって明かされます。
- 桜木花道は背中の負傷でリハビリ療養に専念している
- 流川楓は世代別の日本代表入りが決まり、国際舞台へ進む
- 宮城リョータは赤木たちの卒業後、新チームのキャプテンとして引っ張り始めた
- 晴子は新しくバスケ部のマネージャーになっている
つまり最終回は、大会の続きではなく「その先の日常」を示して閉じます。
なぜ次の試合を描かなかったのか
理由は、この作品が何を描いていたかを見ると分かります。
スラムダンクは優勝を目指す物語ではありません。
「間に合っていない人間が、1年間でどこまで噛み合うか」を描いた作品です。
その到達点は山王戦でした。
素人だった桜木が、王者相手に最後のシュートを決める——ここで作品のテーマは完結しています。
だから次の試合には意味がない。
むしろ勝ち続ける話にしてしまうと、桜木が積んだ1年間の重みが薄くなる。
全国制覇で終わらせず、負けと怪我とリハビリを残して閉じたからこそ、この最終回は30年経っても強度を保っています。
なお2004年には、1億冊突破の記念企画として『あれから10日後』が発表されました。
廃校になった高校の黒板に描かれたショートストーリーで、登場人物たちのその後が描かれています。
山王戦は通常版25〜31巻、新装再編版16〜20巻、完全版20〜24巻に収録されています。映画から入った方が「29巻から」と思って買うと序盤を飛ばすので注意してください。
SLAM DUNKのアニメはどこまで描いたのか
ここは多くの人が誤解している部分です。
TVアニメは1993年10月から1996年3月まで、全101話(+スペシャル2本)が放送されました。
ただし、山王工業戦は一切アニメ化されていません。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 原作に沿っている範囲 | 第96話まで=原作22巻・第197話まで |
| 第97話〜第101話 | アニメオリジナルのエピソード |
| 山王戦(原作25〜31巻) | TVアニメでは未映像化 |
つまりアニメだけを見た方は、物語最大の山場を知らないことになります。
続きを原作で読むなら、22巻の後半あるいは23巻からが目安です。
そして2022年12月公開の映画『THE FIRST SLAM DUNK』が、その山王戦を描きました。
原作でいえば25巻途中からの範囲にあたります。
ここで注意したいのが、映画を見たあとに「29巻から読めばいい」と考えてしまうケースです。
山王戦は25巻から始まっているので、29巻から買うと試合の序盤を丸ごと飛ばすことになります。
映画から入った方に順番をまとめると、こうなります。
- 山王戦をもう一度漫画で読みたい → 通常版25巻から
- 試合に至るまでの1年間を知りたい → 1巻から。これがいちばん満足度が高い
- 冊数を抑えたい → 新装再編版(全20巻)。山王戦は16〜20巻
全31巻リストと版ごとの違い、揃え方はSLAM DUNKは全31巻で完結!全巻リストと一番お得な揃え方にまとめています。
作者つながりなら井上雄彦のおすすめ漫画、同じ路線を探すならスポーツ漫画のおすすめや青春漫画のおすすめが参考になります。
作品情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作者 | 井上雄彦 |
| 出版社・レーベル | 集英社(ジャンプコミックス) |
| 掲載 | 『週刊少年ジャンプ』1990年〜1996年 |
| 巻数 | 全31巻(完結)/新装再編版 全20巻/完全版 全24巻 |
| 話数 | 全276話 |
| 山王工業戦 | 第218話〜276話=通常版25〜31巻/新装再編版16〜20巻/完全版20〜24巻 |
| 最終回 | 3回戦・愛和学院戦は描写なしで敗退。晴子の手紙でその後が示される |
| TVアニメ | 1993年10月〜1996年3月・全101話。原作準拠は第96話(22巻197話)まで |
| 劇場版 | 1990年代に4作/2022年12月『THE FIRST SLAM DUNK』(山王戦) |
出典:Wikipedia『SLAM DUNK』、ciatr「『スラムダンク』の最終回はひどい?」(2026年9月時点)
よくある質問
スラムダンクの最終回はどうなりましたか
山王工業戦に勝った湘北は、次の3回戦で愛和学院に大差で敗れます。ただしその試合は一切描かれません。最終話では赤木晴子の手紙によって、桜木のリハビリ、流川の世代別日本代表入り、宮城が新キャプテンになったことなどが示されます。
湘北は全国優勝したのですか
していません。全国大会は2回戦で山王工業に勝ち、3回戦で敗退します。優勝で終わる物語ではありません。
3回戦が描かれなかったのはなぜですか
この作品が優勝を目指す物語ではなく、素人だった桜木が1年でどこまで届くかを描いた作品だからです。山王戦で桜木が最後のシュートを決めた時点でテーマは完結しており、その先の試合を描く必要がなかったと読めます。
桜木花道は最後どうなりますか
山王戦で負った背中の負傷のため、リハビリ療養に専念しています。最終話の手紙でその状況が示されます。
山王戦は漫画の何巻からですか
通常版で25巻からです(第218話〜最終276話)。新装再編版では16〜20巻、完全版では20〜24巻にあたります。映画『THE FIRST SLAM DUNK』は原作25巻途中からの範囲を描いています。
アニメは原作のどこまで描きましたか
全101話のうち原作に沿っているのは第96話=原作22巻・第197話までで、97話以降はアニメオリジナルです。山王戦はTVアニメでは描かれていないため、続きを読むなら22巻後半あるいは23巻からが目安になります。
まとめ
- 不純な動機でバスケを始めた桜木花道が、リバウンドとディフェンスの選手になる話
- 全31巻のうち最後の7巻(25〜31巻)が丸ごと山王工業戦
- 湘北は次の3回戦で敗退。しかもその試合は一切描かれない
- 最終回は晴子の手紙で、桜木のリハビリ・流川の代表入り・宮城の新体制を示して閉じる
- アニメ全101話は原作22巻197話までで山王戦は未映像化。映画は原作25巻途中から
優勝で終わらせず、負けと怪我を残して閉じた。そのぶん「1年間でどこまで届いたか」だけが手元に残る——だから30年経っても最終回の強度が落ちません。
「あきらめたらそこで試合終了」が2回あることは、スラムダンクの名言(8巻69話と27巻241話)で整理しています。
安西先生の過去が描かれる回は、安西先生の名言|22巻189話「バスケットの国」と谷沢龍二で整理しています。


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