「結局レゴシとハルはどうなったの?」「メロンって最後どうなった?」——この作品を途中まで読んだ人・アニメで追いかけた人が最後に残す疑問は、だいたいこの2つに集まります。
先に結論を書きます。レゴシとハルは、一緒にいることを選びます。ただし「めでたく結婚しました」という着地ではありません。
この記事では、アルパカのテムが食殺される第1話から、肉食と草食のハーフであるメロンとの決着まであらすじを順番に整理し、最終回・第196話で二人が交わした会話までを説明します。
Netflixアニメが2026年3月に原作の結末まで描き切ったので、「アニメを見たなら漫画はどこを読む意味があるのか」もあわせて整理します。
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30秒でわかるBEASTARS
- 肉食獣と草食獣が同じ社会で暮らす世界。舞台は共学のチェリートン学園。
- 演劇部のアルパカ・テムが食殺される事件から物語が動き出す。
- 主人公はハイイロオオカミのレゴシ。ドワーフウサギのハルに惹かれていく。
- 草食獣の肉が売買される裏市と犯罪組織シシ組へと話が広がる。
- 終盤の敵は肉食と草食のハーフ・メロン。全22巻・第196話で完結。
連載は『週刊少年チャンピオン』2016年41号から2020年45号まで。作者は板垣巴留。
ビースターズはどんな話?
この作品の世界では、肉食獣と草食獣が同じ制服を着て同じ教室で授業を受けています。
法律で捕食は禁じられ、肉食獣は代替タンパクで生きています。
つまり「食べたい」という本能を、社会のルールで押さえ込んでいる世界です。
その建前がどれだけ脆いかを、第1話の食殺事件が一撃で見せてきます。
主人公はハイイロオオカミのレゴシ。
体格は大きく牙もあるのに、演劇部では裏方を選び、目立たないよう身をかがめて生きています。
彼が出会うのがドワーフウサギのハルです。
体重わずか数キロ、レゴシが本気を出せば一瞬で食べられてしまう相手に、レゴシは恋をしてしまいます。
ここにこの作品の骨格があります。
敵は特定の悪人ではなく、「自分の中の食欲」と「種族で分けられた社会」そのものです。
もう一人の軸がアカシカのルイ。
演劇部の主役で、次代のビースター(社会の模範となる獣に与えられる称号)候補として完璧に振る舞う優等生です。
強い草食獣として生きるために、彼が何を隠しているのかが物語の中盤で明かされます。
ビースターズのあらすじを順番に整理する

ここから先は結末まで触れます
未読の方は「アニメはどこまで描いたのか」まで飛ばしてください。
学園編:テム食殺事件と、レゴシとハルの出会い
物語は演劇部のアルパカ・テムが学園内で食殺されるところから始まります。
肉食獣であるレゴシは当然疑いの目で見られますが、彼は犯人ではありません。
真犯人はヒグマのリズでした。
リズは自分の力を抑えるための薬を服用しており、その事情を含めて「なぜ食べてしまったのか」が語られます。
同じ時期にレゴシは園芸部のハルと出会い、守りたい気持ちと食べたい本能の両方に引き裂かれていきます。
ルイとの関係も、対立と共闘を行き来しながら深まっていきます。
リズとの決着では、この作品でいちばん有名な場面が来ます。
戦いの最中、ルイが自分の右足をレゴシに差し出すのです。
草食獣を食べるというタブーを越えてしまったことが、この先ずっとレゴシにのしかかります。
裏市編:シシ組と、社会の裏側
物語の舞台は学園の外へ広がります。
裏市は、草食獣の肉が非合法に売買される闇市場です。
ここを支配するのが犯罪組織シシ組。
そしてルイは、望まないままシシ組のボスの座に就くことになります。
レゴシはパンダの医師ゴウヒンに師事し、自分の力の扱い方を学び直します。
ゴウヒンは裏市で肉食獣の中毒患者を診てきた人物で、この作品でいちばん現実的な立場から「共生」を語る役どころです。
種間関係篇:レゴシの退学と、メロンの登場
終盤、レゴシは学園を退学します。
牙のある自分が学園という枠の中にいることの矛盾に、彼自身が答えを出した結果です。
そこに現れるのがメロン。
肉食獣と草食獣のハーフとして生まれ、味覚を持たないという設定を背負ったキャラクターです。
メロンはシシ組の新たなボスとなり、肉食と草食の対立そのものを煽って社会を揺らしていきます。
レゴシとルイは、この最後の相手に二人で立ち向かうことになります。
ビースターズの最終回はどうなったのか
ここがこの記事の本題です。
まずメロンの決着から。
レゴシとの対決の末、メロンは追い詰められて自ら命を絶とうとします。
それを止めたのが、レゴシの祖父ゴーシャと、元ビースターのヤフヤでした。
メロンは死ぬことも許されず、逮捕されて生きたまま裁かれるという結末を迎えます。
倒して終わりにしない。
これは「肉食獣が悪、草食獣が善」という単純な図式を最後まで拒み続けた、この作品らしい幕引きです。
そして最終回・第196話は、レゴシとハルの会話で閉じます。
レゴシは結婚を申し込みます。
ところがハルの返しが、この作品を最後まで象徴しています。
「結婚してすぐ離婚しよう」と言うのです。
体の大きさが違いすぎる二人が、法律も世間も味方してくれない状況で一緒にいる。
そこに「結婚」という制度をあてはめても、うまく収まらない。
だから二人が選んだ言葉は結婚ではなく、「一生、異種族交流をする」という形でした。
制度に合わせるのをやめて、二人のやり方で一緒にいると決める。
ハッピーエンドではありますが、「めでたしめでたし」とは言わせてもらえない終わり方です。
他の登場人物のその後も、はっきり示されます。
- ルイはジュノではなく、婚約者のアズキと結婚する
- ゴウヒンは裏市の開業医から大学病院へ移る
- ヤフヤはビースターを引退する
- ラブラドールのジャックは最難関大学へ進学する
とくにルイの結末が効いています。
異種族の恋を成立させたレゴシとハルの隣で、ルイは同種族の相手と結婚する。
「種を越えるのは、やっぱり簡単ではない」という現実を、主役のカップルの隣にそっと置いて終わるわけです。
ビースターズのアニメはどこまで描いたのか
アニメはすべてNetflixでの配信で、シリーズごとに担当した範囲が分かれています。
| シリーズ | 配信 | 話数 | 描いた範囲 |
|---|---|---|---|
| 第1期 | 2019年10月〜12月 | 全12話 | 学園編(テム食殺事件〜リズとの決着) |
| 第2期 | 2021年1月〜3月 | 全12話 | 原作6巻・第48話〜12巻・第98話 |
| FINAL SEASON Part1 | 2024年12月5日 | 全12話 | メロン編へ(原作12巻以降) |
| FINAL SEASON Part2 | 2026年3月7日 | 全12話 | 結末まで |
ポイントはFINAL SEASONです。
Part1・Part2の各12話・合わせて全24話で構成され、2026年3月にPart2が配信されてシリーズが完結しました。
つまりアニメを最後まで見た人は、原作の結末も知っている状態です。
第2期までで止まっている人は、原作12巻・第99話「青毛の巨頭」からが続きの目印になります。
それでも漫画を読む理由があるとすれば、心の声の量です。
この作品はレゴシが自分の本能をどう言語化するかが読みどころで、モノローグの細かさは紙のほうが追いやすい。
メロン編の「味が分からない」という感覚の描き方も、コマの間で読ませる部分が多い作品です。
全22巻のリストと揃え方はBEASTARSは全22巻で完結!アニメはどこまで?にまとめています。
掲載誌つながりなら週刊少年チャンピオンのおすすめ漫画、重たい読後感が好きなら鬱漫画おすすめ、完結作を一気に読みたいなら完結漫画おすすめが参考になります。アニメの続きを原作のどこから読むかで迷ったらアニメの続きは漫画何巻から?もあわせてどうぞ。
作品情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作者 | 板垣巴留 |
| 出版社・レーベル | 秋田書店(少年チャンピオン・コミックス) |
| 掲載 | 『週刊少年チャンピオン』2016年41号〜2020年45号 |
| 巻数 | 全22巻(最終22巻は2021年1月8日発売) |
| 話数 | 全196話 |
| TVアニメ | 第1期(2019年・全12話)/第2期(2021年・全12話)/FINAL SEASON Part1・Part2(2024年12月・2026年3月/各全12話)。すべてNetflixで配信 |
| 完結状況 | 完結(アニメも2026年3月にシリーズ完結) |
出典:Wikipedia『BEASTARS』、Netflixシリーズ「BEASTARS FINAL SEASON」公式サイト(2026年9月時点)
よくある質問
ビースターズの最終回はどうなりましたか
レゴシとハルの会話で終わります。レゴシが結婚を申し込み、ハルが「結婚してすぐ離婚しよう」と返し、最終的に二人は「一生、異種族交流をする」という形で一緒にいることを選びます。制度に収まらない二人が、自分たちのやり方を選ぶ結末です。
テム食殺事件の真犯人は誰でしたか
ヒグマのリズです。レゴシが疑われますが犯人ではありません。リズとの決着では、戦いの最中にルイが自分の右足をレゴシに差し出すという展開があり、これが以降のレゴシを縛り続けます。
メロンは最後どうなりましたか
レゴシとの対決の末に追い詰められ、自ら命を絶とうとしますが、レゴシの祖父ゴーシャと元ビースターのヤフヤに止められます。死ぬことも許されないまま逮捕され、生きて裁かれる結末です。
ルイとハルは結ばれるのですか
ルイが結婚するのはジュノでもハルでもなく、婚約者のアズキです。異種族の恋を選んだレゴシとハルの隣で、ルイは同種族の相手と結婚します。この対比が最終回の余韻を作っています。
ビースターズは全何巻で完結していますか
全22巻・全196話です。最終22巻は2021年1月8日に発売されています。連載は『週刊少年チャンピオン』2016年41号から2020年45号まででした。
アニメは原作のどこまで描きましたか
FINAL SEASON Part2(2026年3月7日配信・全12話)で原作の結末まで描き切り、シリーズが完結しました。第2期までで止まっている方は、原作12巻・第99話「青毛の巨頭」から読むと続きにつながります。
まとめ
- 肉食獣と草食獣が同じ社会で暮らす世界で、本能と社会のルールの板挟みを描いた作品
- テム食殺事件の真犯人はヒグマのリズ。決着でルイが自分の右足を差し出す
- 終盤の相手は肉食と草食のハーフ・メロン。自害を止められ、逮捕されて生きて裁かれる
- 最終回・第196話でレゴシとハルは結婚ではなく「一生、異種族交流をする」という形を選ぶ
- 全22巻・全196話で完結。Netflixアニメは2026年3月のFINAL SEASON Part2で結末まで映像化
食べたい相手と一緒にいる、という無理な願いを、制度に合わせずに成立させて終わる。きれいに片付けないことを最後まで貫いた作品だと思います。


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