「聖闘士星矢の最終回って、途中で終わってなかった?」——当時ジャンプで読んでいた人が、いまでも口にする疑問です。
先に結論を書きます。ジャンプ本誌の最終回は、たしかに決戦の途中で終わっています。ただし物語は完結しており、続きは別の雑誌に載りました。
そして単行本の最終巻ではさらに加筆されているため、いま全28巻を通して読めば、話はきちんと閉じます。
この記事では、銀河戦争編から冥王ハーデス編までのあらすじを順番に整理し、ジャンプ本誌の最終回で何が起きたのか、完結編がどこに載ったのかを説明します。
アニメ全114話が原作のどこまでを描いたのかも整理するので、「アニメで見た範囲の先はどこから読むのか」もはっきりします。
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30秒でわかる聖闘士星矢
- 女神アテナに仕える戦士聖闘士(セイント)たちの戦いを描くバトル漫画。
- 主人公はペガサス星座の星矢。守る相手はアテナの化身・城戸沙織。
- 戦いの単位は小宇宙(コスモ)と聖衣(クロス)。青銅・白銀・黄金の階級がある。
- 章は聖域編(十二宮編)→ポセイドン編→冥王ハーデス編の3部構成。
- ジャンプコミックス版で全28巻・全246話。完全版は全22巻。
連載は『週刊少年ジャンプ』1986年1・2合併号から1990年49号まで。作者は車田正美。
聖闘士星矢はどんな話?
この作品の世界では、女神アテナが地上を守るために戦士を従えています。
その戦士が聖闘士(セイント)です。
聖闘士は星座を背負い、その星座の形をした鎧聖衣(クロス)を纏って戦います。
武器ではなく、体内のエネルギー小宇宙(コスモ)を高めて必殺技を放つ、という戦い方です。
主人公はペガサス星座の星矢。
守るべき相手は、アテナの化身としてこの時代に生まれた少女城戸沙織です。
そして星矢には仲間がいます。
紫龍(ドラゴン)・氷河(キグナス)・瞬(アンドロメダ)・一輝(フェニックス)——この5人が青銅聖闘士として物語を通して戦い続けます。
ここでこの作品の構造がはっきりします。
聖闘士には青銅・白銀・黄金という明確な階級差があり、主人公たちは最下位の青銅です。
つまり毎回、格上に挑む話になっています。
格上に勝つ理由が「小宇宙を高めたから」で通ってしまう——この一点で、この作品は以降の少年漫画の戦い方を決めたと言っていいと思います。
聖闘士星矢のあらすじを順番に整理する

ここから先は結末まで触れます
未読の方は「アニメはどこまで描いたのか」まで飛ばしてください。
聖域編:銀河戦争から十二宮まで(1〜13巻)
単行本1〜13巻がChapter1「THE SANCTUARY」にあたります。
始まりは銀河戦争編。
黄金聖衣を賞品にした戦いの大会として始まり、そこに暗黒聖闘士、続いて白銀聖闘士が襲ってきます。
そして物語を決定づけるのが十二宮編です。
聖域(サンクチュアリ)の頂点に立つ教皇が、実は偽者でした。
正体は双子座(ジェミニ)のサガ。
アテナ=沙織を殺そうとしていたのは、味方であるはずの聖域そのものだったわけです。
そして構成が見事なのが、ここで導入される時間制限です。
沙織の胸に黄金の矢が刺さり、12時間以内に教皇のもとへたどり着かなければ助からない。
その道筋に、12の宮を守る黄金聖闘士が待っている。
制限時間つきのトーナメントとして組み直されているので、青銅聖闘士たちが格上に挑む必然が全部そこに収まります。
この十二宮編が、シリーズで最も評価されている区間です。
ポセイドン編:海界の戦い(14〜18巻)
14〜18巻がChapterⅡ「THE POSEIDON」です。
相手は海を支配する海皇ポセイドンと、その配下海闘士(マリーナ)。
海底神殿に囚われた沙織を助け出すという構図で、十二宮編と同じ「制限つき突破」の形が踏襲されます。
冥王ハーデス編:最後の戦い(19〜28巻)
19〜28巻がChapterⅢ「THE HADES」。
シリーズで最も長い章です。
相手は冥界の王ハーデスと冥闘士(スペクター)。
かつて倒したはずの黄金聖闘士たちが敵として蘇るという展開から始まり、聖域→冥界→そして神々の住むエリシオンへと舞台が移っていきます。
最終盤、青銅聖闘士たちはタナトスとヒュプノスという神に黄金聖衣を砕かれます。
人の身で神に届く手段がない——そこからどう活路を作るかが最後の焦点になります。
聖闘士星矢の最終回はどうなったのか
ここがこの記事の本題です。
まずジャンプ本誌での最終回から説明します。
『週刊少年ジャンプ』での連載は、1990年49号(1990年11月19日発売)で終わりました。
その最終回の内容が問題で、冥王ハーデスとの最終決戦の、まさに途中だったのです。
冥界に乗り込んだ星矢がハーデスに向けて必殺技ペガサス彗星拳を放つ。
そこで話が終わります。
技が効いたのかどうかも分からないままです。
そして最後の見開きに置かれていたのが、この一文でした。
「冥王ハーデスとの激闘は まだ終わりを告げていない」
当時の読者が「打ち切りでは?」と受け取ったのは無理もありません。
決着を見せずに終わっているからです。
完結編は別の雑誌に載った
では本当に打ち切りだったのか。
そうではありません。
理由はこうです。
冥王ハーデス編が予定より長期化し、連載終了号に最終回が入り切らないことが判明したのです。
そこで同じ1990年に創刊された雑誌『ブイジャンプ』(1990年12月12日号)に、『聖闘士星矢 完結編』が掲載されました。
つまり物語の決着は、ジャンプ本誌の外で描かれたわけです。
ここが「ジャンプで読んでいた人が結末を知らない」最大の原因です。
本誌を毎週買っていた読者ほど、完結編の存在に気づかないまま30年以上が過ぎているという構図になっています。
単行本では加筆されている
そしてもうひとつ重要な点があります。
ジャンプ・コミックスの最終巻(28巻)には、さらに加筆が行われています。
つまり、
- ジャンプ本誌だけ読んだ人 … 決着を知らない
- ブイジャンプの完結編を読んだ人 … 決着は知っている
- 単行本の28巻を読んだ人 … 加筆分まで含めた完全な形を読んでいる
という3段階があるわけです。
いま全28巻をそろえて読めば、途中で終わる心配はありません。
「最終回が雑すぎた」という記憶を持っている人にとっては、28巻がその記憶を上書きする巻になります。
ジャンプ本誌では決着まで描かれていません。加筆を含む完全な結末は単行本の28巻に入っています。冊数を抑えたい方は完全版・全22巻という選択肢もあります。
聖闘士星矢のアニメはどこまで描いたのか
原作とアニメの関係が、この作品はかなり複雑です。
| シリーズ | 放送 | 話数 | 描いた範囲 |
|---|---|---|---|
| TVアニメ | 1986年10月〜1989年4月 | 全114話 | 聖域編(十二宮編)まで+アニメオリジナルのアスガルド編+ポセイドン編 |
| 冥王ハーデス編 OVA | 2002年〜2008年 | 四部構成 | 十二宮編/冥界編(前章・後章)/エリシオン編 |
押さえるべき点は2つあります。
ひとつめ。TVアニメには原作に存在しない章があります。
北欧神話をモチーフにしたアスガルド編は完全なアニメオリジナルで、原作を読んでも出てきません。
十二宮編とポセイドン編のあいだに挟まっているので、アニメから原作に移ると1章まるごと消える形になります。
ふたつめ。TVアニメは冥王ハーデス編を描いていません。
1989年に放送が終わった時点で、原作はまだハーデス編の途中でした。
そのハーデス編が映像化されたのは、2002年から始まったOVAシリーズです。
つまりTVアニメだけを見た人にとって、原作の19〜28巻(ハーデス編)はまるごと未読の範囲になります。
シリーズ最長の章であり、最終回の決着もここに入っているので、アニメ派が原作を読む価値はハーデス編にあると言えます。
なお、関連作の位置づけも分けて覚えると混乱しません。
- 『NEXT DIMENSION 冥王神話』 … 車田正美による本編の正統続編(『週刊少年チャンピオン』連載)
- 『THE LOST CANVAS 冥王神話』 … 243年前の前聖戦を描く外伝
検索で「聖闘士星矢 最終回」と調べるとこの2作の最終回も混ざって出てきますが、本編の結末は28巻です。
全巻リストと揃え方は聖闘士星矢は全22巻で完結!アニメはどこまで/続きは何巻からにまとめています(同記事は新品でそろえやすい完全版・全22巻を基準にしています)。
掲載誌つながりなら週刊少年ジャンプのおすすめ漫画、同系統を探すならバトル・アクション漫画おすすめ、当時の名作をまとめて見たいなら懐かしい漫画おすすめ、完結作を一気に読みたいなら完結漫画おすすめが参考になります。
作品情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作者 | 車田正美 |
| 出版社・レーベル | 集英社(ジャンプ・コミックス) |
| 掲載 | 『週刊少年ジャンプ』1986年1・2合併号〜1990年49号/完結編のみ『ブイジャンプ』1990年12月12日号 |
| 巻数 | 全28巻(完全版 全22巻/文庫版・愛蔵版 各全15巻) |
| 話数 | 全246話 |
| 章構成 | 1〜13巻 THE SANCTUARY/14〜18巻 THE POSEIDON/19〜28巻 THE HADES |
| TVアニメ | 1986年10月〜1989年4月・全114話(ハーデス編は2002年以降のOVA) |
| 関連作 | 正統続編『NEXT DIMENSION 冥王神話』/外伝『THE LOST CANVAS 冥王神話』 |
出典:Wikipedia『聖闘士星矢』(2026年9月時点)
よくある質問
聖闘士星矢の最終回は打ち切りだったのですか
打ち切りではありません。冥王ハーデス編が予定より長期化し、連載終了号に最終回が入り切らなくなったため、完結編が『ブイジャンプ』1990年12月12日号に掲載されました。ジャンプ本誌の最終回が決戦の途中で終わっているため、打ち切りのように見えるというのが実情です。
ジャンプ本誌の最終回では何が起きたのですか
冥界に乗り込んだ星矢が、ハーデスに向けてペガサス彗星拳を放ったところで終わります。技が効いたかどうかも描かれず、最後の見開きには「冥王ハーデスとの激闘は まだ終わりを告げていない」という一文が置かれました。
結末はどこで読めますか
単行本の最終28巻です。『ブイジャンプ』に載った完結編に加えて、ジャンプ・コミックスの最終巻ではさらに加筆が行われています。いま全28巻をそろえれば、決着まで通して読めます。
聖闘士星矢は全何巻ですか
連載時のジャンプ・コミックス版で全28巻、全246話です。ほかに完全版 全22巻、文庫版・愛蔵版が各全15巻あります。新品で通してそろえやすいのは完全版です。
アニメは原作のどこまで描きましたか
TVアニメ全114話は、十二宮編までとアニメオリジナルのアスガルド編、そしてポセイドン編までです。冥王ハーデス編(原作19〜28巻)はTVアニメでは描かれておらず、2002年以降のOVAシリーズで映像化されました。
アスガルド編は原作にありますか
ありません。北欧神話をモチーフにしたアスガルド編は完全なアニメオリジナルです。TVアニメでは十二宮編とポセイドン編のあいだに入っているため、アニメから原作に移ると1章分がなくなります。
まとめ
- 女神アテナに仕える聖闘士の戦いを描いた作品。主人公たちは最下位の青銅聖闘士
- 十二宮編は「12時間以内に12の宮を突破する」という制限つき構成で、シリーズ最高評価の区間
- ジャンプ本誌の最終回はハーデスとの決戦の途中で終わり、打ち切りと受け取られた
- 実際は完結編が『ブイジャンプ』1990年12月12日号に掲載され、単行本28巻ではさらに加筆されている
- 全28巻・全246話(完全版は全22巻)。TVアニメ全114話にハーデス編は含まれない
当時「終わってない」と思ったまま止まっている人が、いちばん報われる作品だと思います。読むべきは28巻です。


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