鋼の錬金術師のアニメは2003年版とFA版で何が違う?原作準拠はどっち・見る順番を解説【2026年最新】

鋼の錬金術師のアニメ2003年版とFA版が原作7巻で分岐することを示すアイキャッチ画像

「ハガレンのアニメって2つあるけど、どっちを見ればいいの」——配信サービスで検索すると『鋼の錬金術師』と『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』が並んで出てきて、どちらが原作なのか分からず手が止まる人がとても多い作品です。

結論から書きます。原作どおりの結末を見たいなら2009年版の「FULLMETAL ALCHEMIST」(全64話)です。2003年版(全51話)は原作6巻までを下敷きにしたあと完全なオリジナルに分岐し、結末は劇場版「シャンバラを征く者」にあります。

つまり2つは「1期と2期」ではなく、同じ原作から分かれた別の物語です。

この記事では2作が原作のどこで分かれるのかを対応表にまとめ、見る順番と、原作を何巻から読めばいいのかを整理しました。

読み終えるころには、自分がどちらを見るべきか、そして原作で読む価値がどこに残っているかがはっきりします。

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鋼の錬金術師のアニメは2作ある

まず全体像です。

  • 2003年版『鋼の錬金術師』(全51話):原作1〜6巻を準拠。7・8巻の要素を再構成して使った後は完全オリジナル
  • 劇場版『シャンバラを征く者』(2005年):2003年版の完結編。原作には存在しない
  • 2009年版『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』(全64話):原作全27巻を結末まで忠実に映像化
  • 劇場版『嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』(2011年):FA版のアニメオリジナル

原作は荒川弘による全27巻・全108話で、2010年7月に完結しています。

ここで押さえておきたいのは、制作会社がどちらもボンズだという点です。

別のスタジオが作り直したリメイクではなく、同じ制作陣が「連載中だから結末が書けなかった」事情を抱えて作ったのが2003年版、原作が完結に向かった段階で改めて作ったのがFA版という関係になります。

鋼の錬金術師のアニメと原作の対応表

作品 放送・公開 話数 原作の対応範囲
2003年版『鋼の錬金術師』 2003年10月4日〜2004年10月2日 全51話 前半は1〜6巻/後半は7・8巻の要素を再構成し以降はオリジナル
劇場版『シャンバラを征く者』 2005年7月23日 — 原作に対応する巻はない(2003年版の完結編)
2009年版『FULLMETAL ALCHEMIST』 2009年4月5日〜2010年7月4日 全64話 1巻〜27巻(結末まで)
劇場版『嘆きの丘の聖なる星』 2011年7月2日 — 原作に対応する巻はない(FA版のオリジナル)

出典:Wikipedia『鋼の錬金術師』、Wikipedia『Fullmetal Alchemist (2003 TV series)』、Wikipedia『Fullmetal Alchemist: Brotherhood』(2026年10月時点)

2003年版のアニメが原作と違うのはどこから

鋼の錬金術師2003年版アニメが原作6巻までを準拠し以降オリジナルへ分岐する流れの図

ここがこの記事のいちばん大事なところです。

2003年版は、前半で原作の最初の6巻ぶんを映像化しています。

この区間はエドワードとアルフォンスの旅立ちから、ヒューズやスカー、イシュヴァール内乱の背景までが描かれ、原作を読んでいても違和感なく追えます。

問題は後半です。

2003年版の後半は、原作7巻と8巻の要素を取り込みながらも、その意味づけを大きく変えています。

そして物語はそこから原作とは別のルートへ進み、最終的に原作には存在しない結末へ向かいます。

この分岐は制作側のミスではありません。

放送当時、原作はまだ連載の途中で結末が決まっていませんでした。

そのため原作者の荒川弘自身が「連載中の原作とは違うオリジナルの結末にしてほしい」と希望を出しています。

つまり2003年版の後半は、荒川弘の了解のもとで作られた「もうひとつのハガレン」です。

原作の先取りでもネタバレでもないので、原作を読む前に見ても結末は割れません。

2003年版の結末は劇場版にある

2003年版はテレビシリーズ第51話だけでは物語が閉じません。

エドワードが別の世界のミュンヘンに流れ着いたところで終わり、その続きと決着は劇場版『シャンバラを征く者』(2005年7月23日公開)で描かれます。

2003年版を見るなら、劇場版まで含めて1セットだと考えてください。

この劇場版に対応する原作の巻はありません。

原作を全27巻読んでも、シャンバラを征く者の内容は出てきません。

2009年版のFULLMETAL ALCHEMISTは原作27巻まで描いた

2009年4月5日から2010年7月4日まで、全64話です。

FA版は原作全27巻・全108話を結末まで忠実に映像化しています。

賢者の石の正体、ホムンクルスたちの目的、お父様との決戦、そして最後の人体錬成までが原作の流れどおりに描かれます。

注意点が1つあります。

第1話はアニメオリジナルの導入回で、原作にない氷の錬金術師とのエピソードから始まります。

第2話以降はほぼ原作に沿って進むので、第1話だけが例外です。

もう1つ。

2003年版が前半の6巻ぶんに51話のうち半分以上を使ったのに対し、FA版は序盤を速いテンポで駆け抜けます。

原作を読んでいない人がFA版から入ると、最初の数話が駆け足に感じることがあります。

これは2003年版で丁寧に描かれた区間を圧縮しているためです。

鋼の錬金術師のアニメはどっちを見ればいいか

鋼の錬金術師の2003年版とFULLMETAL ALCHEMIST版が原作のどこまでを描いたか比べた図

目的別に整理します。

原作の結末を知りたい → FA版(全64話)

原作全27巻の内容がそのまま入っています。原作を読む時間がない人が1本選ぶならこれです。

2003年版も見たい → FA版の後に見る

先に2003年版を見ると、後半のオリジナル展開を原作の設定だと思い込んでしまい、FA版や原作を読むときに混乱します。原作準拠を頭に入れてから「別ルート」として見るほうが素直に楽しめます。

原作を読む予定がある → 2003年版を先に見てもいい

2003年版は原作の結末を割らないので、原作のネタバレを避けたい人の入口になります。ただし7巻以降は原作とは別物だと分かったうえで見てください。

どちらも見た → 残っているのは原作だけ

2作とも見終えた人に残っているのは、荒川弘が描いた原作27巻そのものです。

鋼の錬金術師のアニメの続きは漫画の何巻から読めばいい?

2003年版を見た人 → 7巻から

6巻までは2003年版が原作準拠で描いています。7巻から先は、2003年版で見た展開とは別の物語が始まります。7巻から27巻までの21冊が実質的な未読分です。

2003年版と劇場版まで見た人 → 同じく7巻から

劇場版は原作に対応する巻がないため、読む起点は変わりません。

FA版を見た人 → 原作の結末はすでに知っている

FA版は27巻まで映像化しているので、「続きは何巻から」という形の未読分はありません。それでも原作を買う理由は、荒川弘の原稿そのものと、各巻の巻末に収録されたおまけページにあります。アニメには入っていない作者の描き下ろしがここにしかありません。

まったく見ていない人 → 1巻から

全27巻で完結しています。紙の新品でそろえると1冊あたり450円前後なので、合計は12,000円前後が目安です。

2003年版を見た人の分かれ道は7巻です

7巻から27巻までの21冊が、2003年版では描かれなかった原作の物語です。全27巻で完結しています。

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鋼の錬金術師の新作アニメはあるのか

2026年10月時点で、新しいテレビシリーズの制作発表はありません。

原作は2010年に完結し、FA版がその全27巻を映像化しきっています。

2003年版と劇場版、FA版と劇場版という4本で、原作準拠とオリジナルの両方が揃っている状態です。

実写映画は2017年に1作、2022年に2作が公開されました。

こちらは原作を圧縮した構成で、FA版とは別の作品として扱うのが分かりやすいです。

最新刊の状況や全巻の価格は鋼の錬金術師は全27巻で完結!全巻リストとお得な揃え方にまとめています。

物語の流れを先に知りたい方は鋼の錬金術師のあらすじ|等価交換が突きつけるものが早いです。

ほかの作品のアニメと原作の対応はアニメの続きは漫画何巻から?、同じ路線ならダークファンタジー漫画おすすめ16選、伏線の張り方で選ぶなら伏線回収がすごい漫画おすすめ16選、完結作をまとめて読むなら完結漫画おすすめ18選もあわせてどうぞ。

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作品情報

鋼の錬金術師の作者・掲載誌・巻数をまとめた図
項目 内容
作者 荒川弘
出版社・レーベル スクウェア・エニックス(ガンガンコミックス)
掲載 『月刊少年ガンガン』2001年8月号〜2010年7月号
巻数 全27巻・全108話(2010年7月完結)
TVアニメ 2003年版 全51話(2003〜2004年)/FULLMETAL ALCHEMIST 全64話(2009〜2010年)
劇場版 『シャンバラを征く者』2005年7月23日/『嘆きの丘の聖なる星』2011年7月2日
アニメ制作 ボンズ(2作とも)
完結状況 完結。FA版が原作27巻まで映像化済み

よくある質問

鋼の錬金術師のアニメはどっちが原作どおりですか

2009年版の『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』(全64話)です。原作全27巻を結末まで忠実に映像化しています。2003年版は原作6巻までを準拠した後、オリジナルの結末へ分岐します。

2003年版は原作の何巻まで同じですか

6巻までです。7巻と8巻の要素は再構成して使われていますが、意味づけが変わっており、そこから先は完全にオリジナルの展開になります。

なぜアニメが2つあるのですか

2003年版の放送時、原作はまだ連載中で結末が決まっていませんでした。そのため原作者の荒川弘がオリジナルの結末を希望し、別の物語として作られました。原作が完結に向かった段階で、改めて原作準拠として作られたのがFA版です。

見る順番はどちらが先がいいですか

FA版を先に見るのがおすすめです。2003年版を先に見ると後半のオリジナル展開を原作の設定だと思い込んでしまい、原作やFA版を見るときに混乱しやすくなります。

劇場版のシャンバラを征く者は原作の何巻ですか

該当する巻はありません。2003年版テレビシリーズの完結編として作られた物語で、原作には出てきません。2003年版を見るなら劇場版まで含めて1セットです。

2003年版を見たあと原作は何巻から読めばいいですか

7巻からです。6巻までは2003年版が原作に沿って描いているため、7巻から27巻までの21冊が未読分になります。

鋼の錬金術師は完結していますか

完結しています。『月刊少年ガンガン』で2001年8月号から2010年7月号まで連載され、単行本は全27巻・全108話です。

まとめ

  • アニメは2003年版(全51話)とFA版(全64話)の2作で、1期2期ではなく別の物語
  • 2003年版は原作6巻まで準拠、7・8巻の要素を再構成した後は完全オリジナル
  • 2003年版の結末は劇場版『シャンバラを征く者』にあり、原作には対応する巻がない
  • FA版が原作全27巻を結末まで映像化。原作準拠を見たいならこちら
  • 2003年版を見た人の未読分は7巻から27巻までの21冊

2つのアニメがある作品はほかにもありますが、原作者自身が別の結末を望んだケースはまれです。2003年版を「原作の途中まで」と理解したうえで、7巻から原作に戻るのがいちばんきれいな道順になります。

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