「歴史漫画を読んでみたいけれど、どの時代のどれから手をつければいいのか分からない」——ジャンルの幅が広いぶん、最初の1作で迷いやすい分野です。
結論から言うと、「好きな時代」ではなく「読み切れる巻数」から選ぶのが失敗しない入口です。歴史漫画は長編が多く、いきなり79巻の作品を選ぶと最初の壁が高くなります。
この記事では、歴史漫画のおすすめ11作品を扱う時代の古い順に並べ、それぞれの巻数・完結状況・どんな読者に向くかを整理しました。
読み終えるころには、自分が読むべき1作と、その次に進む作品まで見えているはずです。
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歴史漫画のおすすめを選ぶ3つの基準

歴史漫画とひとことで言っても、史実に忠実な作品から、歴史を土台にした冒険活劇まで振れ幅があります。
この記事では次の3点を基準に選びました。
- 時代設定がはっきりしていること:いつの時代の話かが明確な作品に絞っています。時代が分かれば、興味のある入口から選べます。
- 巻数と完結状況を明示すること:長編が多いジャンルなので、総冊数を先に示しています。
- 歴史を知らなくても読めること:予備知識がなくても物語として成立する作品を選んでいます。
歴史漫画は「勉強のために読む」より「面白いから読んだ結果、詳しくなる」という順番のほうが続きます。
気負わずに、絵柄や時代の雰囲気が好みに合うものから入ってください。
一覧|歴史漫画おすすめ11選と巻数
先に全体像です。時代の古い順に並べています。
| 作品名 | 扱う時代 | 巻数 |
|---|---|---|
| キングダム | 中国・春秋戦国時代(紀元前3世紀) | 79巻・連載中 |
| ヴィンランド・サガ | 北欧・11世紀(ヴァイキング) | 全29巻 |
| 逃げ上手の若君 | 日本・南北朝時代(14世紀) | 全27巻 |
| バガボンド | 日本・戦国末期〜江戸初期 | 37巻・休載中 |
| 犬夜叉 | 日本・戦国時代(現代からの往還) | 全56巻 |
| 青のミブロ | 日本・幕末(新選組) | 第一部全14巻+連載中 |
| るろうに剣心 | 日本・明治初期 | 全28巻 |
| ゴールデンカムイ | 日本・明治末期(北海道) | 全31巻 |
| 黒執事 | イギリス・ヴィクトリア朝(19世紀) | 35巻・連載中 |
| 鬼滅の刃 | 日本・大正時代 | 全23巻 |
| はだしのゲン | 日本・昭和(第二次世界大戦) | 全10巻 |
ここからは1作ずつ見ていきます。
世界史を舞台にした歴史漫画おすすめ
1. キングダム|中国・春秋戦国時代/79巻・連載中
原泰久による、中国の春秋戦国時代を舞台にした大河作品です。
下僕の身から大将軍を目指す信と、後の始皇帝である嬴政の物語が並走します。
歴史漫画としての規模は現行作品で最大級で、2026年8月時点で79巻、80巻が2026年8月19日に発売予定です。
戦(いくさ)ごとに大きな区切りがあるため、長さのわりに読み進めやすい構成です。
実写映画も第5作『キングダム 魂の決戦』が2026年7月17日に公開されており、映像から入る道もあります。
巻数と揃え方はキングダムは何巻まで出てる?全巻リスト、最新刊はキングダムの最新刊情報で確認できます。
2. ヴィンランド・サガ|北欧・11世紀/全29巻
幸村誠による、ヴァイキングの時代を描いた作品です。
復讐に囚われた少年トルフィンが、暴力の外側にある生き方を探していく物語で、歴史漫画でありながら反戦・贖罪のテーマを正面から扱います。
全29巻で完結しているため、総冊数が確定した状態で読み始められます。
戦闘描写の迫力と、後半の静かな筆致の落差がこの作品の核心です。
アニメの続きを原作で読みたい方も含め、巻数と読み方はヴィンランド・サガは全29巻で完結!アニメの続きは原作15巻からにまとめています。
3. 黒執事|イギリス・ヴィクトリア朝/35巻・連載中
枢やなによる、19世紀イギリスを舞台にしたダークファンタジーです。
悪魔の執事セバスチャンと少年伯爵シエルの契約を軸に、当時のロンドンの階級社会や事件が背景として描かれます。
史実そのものを追う作品ではありませんが、時代の空気の作り込みが濃いのが特徴です。
2026年8月時点で35巻まで刊行され、連載が続いています。
巻数と現状は黒執事は何巻まで?現在35巻・連載中にまとめています。
日本の中世〜近世を描く歴史漫画おすすめ
4. 逃げ上手の若君|南北朝時代/全27巻
松井優征による、鎌倉幕府滅亡後の南北朝時代を描いた作品です。
主人公は北条時行で、「逃げる」ことを武器にするという歴史漫画では珍しい主人公像が最大の特徴です。
本編は全27巻で完結しています。
南北朝は教科書では扱いが薄い時代ですが、この作品を読むと人物の関係が一気に整理されます。
巻数とアニメの対応は逃げ上手の若君は何巻まで?本編完結・全27巻、最新刊は逃げ上手の若君の最新刊情報で確認できます。
5. バガボンド|戦国末期〜江戸初期/37巻・休載中
井上雄彦による、宮本武蔵を主人公にした作品です。
吉川英治の小説『宮本武蔵』を原作としつつ、強さとは何か、生きるとは何かを問い続ける内面の物語になっています。
2026年8月時点で37巻まで刊行されていますが、2015年から休載が続いています。
そのため「完結を見届けたい方」には向きませんが、37巻までの絵と筆致だけでも読む価値のある作品です。
休載の経緯を含めた現状はバガボンドは何巻まで出てる?既刊37巻・休載の理由にまとめています。
作者の他作品は井上雄彦のおすすめ漫画で解説しています。
6. 犬夜叉|戦国時代/全56巻
高橋留美子による、現代から戦国時代へ行き来する物語です。
純粋な歴史漫画ではありませんが、戦国期の日本を舞台にした冒険譚の入口としては読みやすい1作です。
全56巻で完結しており、長さはありますが1話ごとの区切りが明確で読み進めやすい構成です。
アニメが原作の途中で一度終わり、後年に「完結編」が作られた経緯があるため、アニメから入った方は対応巻の確認をおすすめします。
その対応関係は犬夜叉は全56巻で完結!アニメはどこまで?で整理しています。
幕末・明治・大正を描く歴史漫画おすすめ

7. 青のミブロ|幕末・新選組/第一部全14巻+連載中
安田剛士による、新選組の前身「壬生浪士組」を少年の視点から描く作品です。
新選組ものは数多くありますが、入隊する側の視点から始まる構成が本作の入りやすさにつながっています。
第一部が全14巻で区切られ、その後は新選組編として連載が続いています。
幕末の勢力図が分からなくても、主人公と一緒に覚えていける作りです。
巻数とアニメの対応は青のミブロは何巻まで?第一部全14巻+新選組編で連載中にまとめています。
8. るろうに剣心|明治初期/全28巻
和月伸宏による、幕末の人斬りが明治の世で不殺を誓う物語です。
明治初期という「維新が終わったあと」を舞台にした点が、この作品を特別にしています。
全28巻で完結しており、実写映画も2012年の第1作から2021年の最終章まで全5作が公開されました。
剣術アクションとしての完成度が高く、歴史漫画の入口としても定番です。
巻数と揃え方はるろうに剣心は全28巻で完結!全巻リストと揃え方をご覧ください。
9. ゴールデンカムイ|明治末期・北海道/全31巻
野田サトルによる、日露戦争後の北海道を舞台にした作品です。
金塊探しを軸に、アイヌ文化・狩猟・料理・当時の軍事情勢が高い密度で描き込まれます。
全31巻で完結しており、実写映画も制作されています。
シリアスと笑いの振れ幅が大きく、「歴史ものは重い」という先入観を裏切ってくれる作品です。
巻数と揃え方はゴールデンカムイは全31巻で完結!全巻リストと揃え方にまとめています。
10. 鬼滅の刃|大正時代/全23巻
吾峠呼世晴による、大正時代を舞台にした作品です。
史実を追う作品ではありませんが、大正という時代設定が物語の空気を決定づけています。
全23巻で完結しており、この記事で紹介したなかでは読み切りやすい分量です。
歴史漫画を読み慣れていない方が、時代物の雰囲気に触れる入口として選びやすい1作です。
巻数と揃え方は鬼滅の刃は全23巻で完結!全巻リストと揃え方をご覧ください。
近現代・戦争を描く歴史漫画おすすめ
11. はだしのゲン|昭和・第二次世界大戦/全10巻
中沢啓治による、広島の原爆と戦後を描いた作品です。
作者自身の被爆体験が下敷きになっており、フィクションでありながら一次的な証言の重みを持つ点で、他の歴史漫画とは性格が異なります。
全10巻で完結しており、この記事で最も少ない巻数です。
描写は厳しいものが含まれますが、日本の近現代を扱う作品として避けて通れない1作といえます。
巻数と読む順番ははだしのゲンは全10巻で完結!全巻の巻数・読む順番にまとめています。
歴史漫画を選ぶときに迷ったら
11作品を並べても決めきれない方向けに、目的別の入口を用意しました。
短い作品から試したいなら
巻数の少ない順は、『はだしのゲン』(全10巻)→『鬼滅の刃』(全23巻)→『逃げ上手の若君』(全27巻)→『るろうに剣心』(全28巻)です。
いずれも完結済みなので、総冊数が決まっている状態で読み始められます。
一気読みしやすい作品を広く探したい方は一気読みおすすめ漫画も参考になります。
大河として腰を据えて読みたいなら
『キングダム』(79巻・連載中)と『犬夜叉』(全56巻)が候補です。
連載中の作品は追いついたあとも新刊を買い続けることになるので、完結を見届けたい方は『犬夜叉』のような完結作から入るほうが向いています。
長期連載の全体像は巻数が多い漫画ランキングTOP20にまとめています。
映像から入りたいなら
『キングダム』『るろうに剣心』『ゴールデンカムイ』は実写映画が制作されています。
先に映像で世界観をつかんでから原作に入ると、長い作品でも挫折しにくくなります。
実写化された作品の一覧は実写化された漫画おすすめ16選で紹介しています。
11作品を年表で並べると見えてくること
紹介した11作品を、扱う時代の古い順に並べ直すと、世界と日本の歴史をほぼ通しで追える並びになっていることが分かります。
| おおよその時代 | 作品 | 舞台 |
|---|---|---|
| 紀元前3世紀 | キングダム | 中国・秦 |
| 11世紀 | ヴィンランド・サガ | 北欧・イングランド |
| 14世紀 | 逃げ上手の若君 | 日本・南北朝 |
| 16〜17世紀 | バガボンド/犬夜叉 | 日本・戦国〜江戸初期 |
| 19世紀半ば | 青のミブロ | 日本・幕末 |
| 19世紀後半 | るろうに剣心/黒執事 | 日本・明治/イギリス |
| 20世紀初頭 | ゴールデンカムイ | 日本・明治末期 |
| 1910〜20年代 | 鬼滅の刃 | 日本・大正 |
| 1940年代 | はだしのゲン | 日本・昭和(戦中戦後) |
この並びで面白いのは、同じ19世紀後半に『るろうに剣心』と『黒執事』が重なる点です。
日本が明治維新後の混乱を抜けようとしていた時期に、イギリスはヴィクトリア朝の全盛期にありました。
2作を続けて読むと、同じ時代の東西でまったく違う社会が動いていたことが体感として入ってきます。
同様に、『青のミブロ』(幕末)→『るろうに剣心』(明治初期)→『ゴールデンカムイ』(明治末期)は、日本の近代化を3段階で追える並びになっています。
幕末の混乱、維新直後の後始末、そして日露戦争後という順で読むと、1作ずつでは見えない流れがつながります。
「歴史漫画を何作か続けて読みたい」という方には、この3作の順番をおすすめします。
アニメ化・実写化されている歴史漫画はどれ?
映像から入りたい方のために、映像化の状況を整理しておきます。
- テレビアニメがある:キングダム/ヴィンランド・サガ/逃げ上手の若君/青のミブロ/るろうに剣心/ゴールデンカムイ/黒執事/鬼滅の刃/犬夜叉
- 実写映画がある:キングダム/るろうに剣心/ゴールデンカムイ
- 劇場アニメがある:はだしのゲン
- 映像化されていない:バガボンド
歴史漫画は時代考証や合戦の規模を映像で見たほうがつかみやすいジャンルでもあります。
特に『キングダム』のような大規模な戦を扱う作品は、先にアニメや実写で全体像を見てから原作に入ると、人物の把握が早くなります。
アニメの続きを原作のどこから読むかは、アニメの続きはどこから読む?原作漫画ガイドにまとめています。
一方『バガボンド』は映像化されていないため、この作品の絵は原作でしか読めません。
井上雄彦の筆致そのものが作品の中身なので、映像がないことはむしろ理由になります。
よくある質問
Q. 歴史漫画は歴史の知識がないと読めませんか?
A. 必要ありません。この記事で紹介した作品はすべて、主人公と一緒に状況を理解していける作りになっています。むしろ読んだ結果として時代に詳しくなる、という順番のほうが自然です。
Q. 歴史漫画で一番巻数が少ないのはどれですか?
A. 『はだしのゲン』の全10巻です。次いで『鬼滅の刃』の全23巻、『逃げ上手の若君』の全27巻と続きます。
Q. 史実に忠実な作品はどれですか?
A. 『ゴールデンカムイ』『ヴィンランド・サガ』は時代考証の密度が高いことで知られます。一方『犬夜叉』『黒執事』は時代を舞台装置として使う作品で、史実の再現を目的にはしていません。
Q. 中国史の漫画は『キングダム』以外にありますか?
A. 当サイトで扱っているなかでは『キングダム』が中心です。ほかのジャンルの作品は本当に面白いおすすめ漫画ランキングから探せます。
Q. 歴史漫画を安く読む方法はありますか?
A. 完結作は中古の全巻セットや電子ストアのまとめ買い割引が使えます。詳しくは漫画を安く読む方法でまとめています。
まとめ
歴史漫画は、扱う時代よりもまず巻数から選ぶと最初の1作を決めやすくなります。
短く読み切りたいなら『はだしのゲン』(全10巻)や『鬼滅の刃』(全23巻)、腰を据えて読むなら『キングダム』(79巻・連載中)が候補です。
史実の密度を求めるなら『ゴールデンカムイ』『ヴィンランド・サガ』、時代の空気を楽しむなら『黒執事』『犬夜叉』が向きます。
どの作品も予備知識なしで読み始められるので、気負う必要はありません。
まずは気になった1作の巻数を確認して、手が届く分量かどうかを見るところから始めてみてください。
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出典・参考
- MOVIE WALKER PRESS「2026年夏にシリーズ第5弾が公開決定の映画『キングダム』」(第5作『キングダム 魂の決戦』2026年7月17日公開): https://press.moviewalker.jp/news/article/1277721/
- HMV&BOOKS「『キングダム』漫画・関連本一覧!コミック最新刊80巻は8月19日発売」: https://www.hmv.co.jp/news/article/240716145/
- Wikipedia『るろうに剣心 (実写映画)』(第1作=2012年8月25日公開): https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8B%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%AB%E5%89%A3%E5%BF%83_(%E5%AE%9F%E5%86%99%E6%98%A0%E7%94%BB)
- 映画『ゴールデンカムイ』公式サイト: https://kamuy-movie.com/movie/cast/index.html


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