「面白いと聞くけれど、部が5つもあって漫画も何種類もある。どこから何を読めばいいのか分からない」——本好きの下剋上で最初につまずくのは、たいていここです。
結論から言うと、本編は小説全33巻で完結していて、第一部から第五部まで通巻の番号で並んでいます。迷ったら通巻1巻から順に読むだけで正解です。
この記事では、本須麗乃がマインに転生する第一部から第五部までを順番に整理し、「身食い」とは何か、なぜ神殿に入り領主の養女になるのかまでを一本の線でつなぎます。
アニメ1期から4期がどこまでを描いたのかも示すので、読み終えるころには自分がどこから読み始めればいいかが決まります。
※本ページはAmazonアソシエイト・プログラムのリンク(広告)を含みます。
30秒でわかる本好きの下剋上
- 本の虫だった本須麗乃が死後、中世ヨーロッパ風の世界の兵士の娘マインに転生する。
- その世界には紙がなく、本は羊皮紙で作られる高級品。読むものがないなら作るしかない。
- マインは「身食い」——平民の体に貴族並みの魔力が溜まって命を削る症状——を抱えている。
- 図書室のある神殿へ入り、やがて領主の養女ローゼマインとなって身分が上がっていく。
- 本編は小説全33巻(第一部〜第五部)で完結済み。単行本版はシリーズ37巻。
タイトルの「下剋上」は、本を読むために身分を駆け上がっていく構造そのものを指します。
本好きの下剋上はどんな話?
主人公は、司書になるのが夢だった大学生・本須麗乃です。
本に囲まれて死んだ彼女が転生した先が、紙が高価で、本が一部の特権階級のものでしかない世界でした。
転生後の名前はマイン。
下町の兵士ギュンターの娘で、体が弱く、しょっちゅう熱を出して寝込んでいます。
ここでこの作品の設計が効いてきます。
麗乃の知識はあるのに、マインの体も身分も何ひとつ足りていない。
本を読みたいという動機だけは前世のまま残っていて、それを叶えるには紙から作るしかない。
そしてもうひとつの制約が「身食い」です。
平民の体に貴族並みの魔力が溜まり、許容量を超えると命を落とす症状で、マインの体の弱さはこれが原因です。
つまり彼女には「本を作りたい」という願望と「生き延びなければならない」という期限が同時にかかっています。
この二つが絡むから、話が身分の階段を登る方向へ進みます。
本を読むために身分を上げる——それがタイトルの「下剋上」です。
本好きの下剋上のあらすじ|第一部から第五部まで

ここから先は物語の流れに触れます
部ごとの大枠だけをまとめています。細かな決着までは書いていません。
本編は5つの部に分かれ、小説の通巻番号は次のように並びます。
| 部 | サブタイトル | 小説の通巻 |
|---|---|---|
| 第一部 | 兵士の娘 | 1〜3巻 |
| 第二部 | 神殿の巫女見習い | 4〜7巻 |
| 第三部 | 領主の養女 | 8〜12巻 |
| 第四部 | 貴族院の自称図書委員 | 13〜21巻 |
| 第五部 | 女神の化身 | 22〜33巻 |
第一部「兵士の娘」(1〜3巻)
下町での生活から始まる区間です。
紙を作ろうとして失敗を重ね、粘土板、木簡、簡易的な紙へと試行錯誤が続きます。
本を作るという目的が、そのまま産業を興す話になっているのがこの部の面白さです。
同時に身食いが進み、マインは命の期限に追い詰められていきます。
第二部「神殿の巫女見習い」(4〜7巻)
身食いを抑える手段と、図書室へ近づく手段の両方として、マインは神殿に入ります。
青色巫女見習いという立場で、貴族社会との接点がここで生まれます。
神官長フェルディナンドとの関係が始まるのもこの部です。
平民と貴族のあいだで扱いが定まらないマインの立場が、物語の緊張をつくります。
第三部「領主の養女」(8〜12巻)
マインは領主の養女ローゼマインとなり、名前も身分も変わります。
平民としての家族と切り離されながら、領地の経営や印刷業の拡大に関わっていく区間です。
「本を作る」という個人の願いが、領地単位の事業になるのがこの部の転換点です。
第四部「貴族院の自称図書委員」(13〜21巻)
舞台が貴族院という学校に移ります。
他領の貴族との駆け引きが本格化し、物語のスケールが領地から国全体へ広がっていきます。
タイトルどおり、ローゼマインは相変わらず図書館に入り浸っています。
第五部「女神の化身」(22〜33巻)
完結までの最長の部です。
この世界の成り立ちそのものに関わる領域まで踏み込み、本編は33巻で決着します。
第一部で粘土板をこねていた話が、最終的にどこへ着地するのか。ここまで読み切ったときの落差がこの作品最大の読みどころです。
本好きの下剋上のアニメはどこまで描いた?続きは何巻から
アニメは4期まで制作されています。
| アニメ | 放送 | 話数 | 原作の範囲 |
|---|---|---|---|
| 第1期 | 2019年10月3日〜12月26日 | 全14話 | 第一部(小説1〜3巻) |
| 第2期 | 2020年4月5日〜6月21日 | 全12話 | 第二部(小説4〜7巻) |
| 第3期 | 2022年4月12日〜6月14日 | 全10話 | 第二部の終わりまで |
| 第4期「領主の養女」 | 2026年4月4日〜 | 連続2クール | 第三部(小説8〜12巻) |
1期から3期までの通算は36話で、ここまでで第二部が完結しています。
つまり3期を見終えた人の続きは小説8巻からです。
放送中の第4期『本好きの下剋上 領主の養女』は第三部にあたるので、4期まで見た人の続きは小説13巻(第四部Ⅰ)からになります。
小説・漫画・児童書のどれを読むべきか
本好きの下剋上は媒体が多く、ここで迷う人がとても多い作品です。
結論を先に書きます。
- 話を最後まで追いたい → 小説(本編全33巻)。唯一、完結まで読めます
- 絵で追体験したい → コミカライズ。ただし部ごとに作画者が違い、進行は小説よりかなり遅い
- 子どもと読みたい → 児童書版(既刊24巻)。文章量が調整されています
コミカライズの状況は次のとおりです。
| 部 | 作画 | 巻数 |
|---|---|---|
| 第一部 | 鈴華 | 全7巻(完結) |
| 第二部 | 鈴華 | 全13巻(完結) |
| 第三部 | 波野涼 | 既刊10巻 |
| 第四部 | 勝木光 | 既刊12巻 |
| 第五部 | 鈴華 | 既刊1巻(2026年1月〜) |
つまり漫画で読み始めると、第三部以降は途中で小説に乗り換えることになります。
最初から結末まで行くつもりなら、小説を選ぶほうが遠回りになりません。
漫画版の巻数の詳細は本好きの下剋上(漫画)は何巻まで?部数・読む順番も解説にまとめています。
同じ「小説家になろう」発の作品はなろう漫画のおすすめ、異世界転生ものは異世界漫画のおすすめが参考になります。
作品情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 香月美夜(イラスト:椎名優) |
| 出版社 | TOブックス |
| Web連載 | 「小説家になろう」2013年9月23日〜2017年3月12日(本編全677話) |
| 小説の巻数 | 単行本版 既刊37巻(本編33巻+外伝1巻+短編集3巻) |
| 児童書版 | 既刊24巻(本編23巻+短編集1巻) |
| 番外編 | 『ハンネローレの貴族院五年生』既刊3巻(2026年4月時点) |
| コミカライズ | 第一部 全7巻/第二部 全13巻/第三部 既刊10巻/第四部 既刊12巻/第五部 既刊1巻 |
| TVアニメ | 第1期 全14話(2019年)/第2期 全12話(2020年)/第3期 全10話(2022年)/第4期「領主の養女」2026年4月4日〜 |
出典:Wikipedia『本好きの下剋上』、Wikipedia『本好きの下剋上(アニメ)』、TVアニメ「本好きの下剋上 領主の養女」公式サイト(2026年9月時点)
よくある質問
本好きの下剋上は完結していますか
本編は完結しています。小説の本編は全33巻(第一部〜第五部)で完結済みです。番外編『ハンネローレの貴族院五年生』は既刊3巻で続いています。
読む順番はどうすればいいですか
小説の通巻番号どおり、1巻から順に読むだけで正しい順番になります。第一部1〜3巻、第二部4〜7巻、第三部8〜12巻、第四部13〜21巻、第五部22〜33巻です。
身食いとは何ですか
平民の体に貴族並みの魔力が溜まり、許容量を超えると命を落とす症状です。マインの体が弱いのはこれが原因で、物語前半の期限として機能します。
マインはなぜ神殿に入るのですか
身食いを抑える手段と、この世界で数少ない図書室へ近づく手段を兼ねているためです。ここから貴族社会との関わりが始まります。
アニメの続きは小説の何巻からですか
第3期まで見た人は小説8巻(第三部Ⅰ)から、放送中の第4期まで見た人は小説13巻(第四部Ⅰ)からです。
漫画と小説はどちらを読むべきですか
結末まで読みたいなら小説です。コミカライズは部ごとに作画者が異なり、第三部以降はまだ連載中のため、途中で小説に乗り換えることになります。
まとめ
- 本の虫だった本須麗乃が、紙のない世界の兵士の娘マインに転生する話
- 「本を読みたい」という願望と「身食い」という期限が同時にかかる構造が物語を動かす
- 本を読むために身分を上げていくのがタイトルの「下剋上」
- 本編は小説全33巻で完結。第一部1〜3/第二部4〜7/第三部8〜12/第四部13〜21/第五部22〜33巻
- アニメ3期までの続きは小説8巻から、4期まで見たら13巻から
媒体が多くて入口で迷う作品ですが、順番そのものは単純です。通巻1巻から読めば間違いません。


コメント