「映画は観たけれど、原作はもっと長いと聞いた。どこが違うのか知りたい」——聲の形は129分の映画に全7巻を収めた作品なので、原作にしかない人物の掘り下げがかなりあります。
結論を先に書くと、原作は全7巻・全62話で完結しており、最終回は将也が硝子の手を引いて同窓会会場の扉を開けるところで終わります。
この記事では、全7巻の流れを小学校編・再会編・その後編に整理したうえで、飛び降りの場面で何が起き、最後に二人がどうなるのかまで解説します。
結末に触れる章は分けてあるので、これから読む方は飛ばせます。
読み終えるころには、映画で省かれたのがどのあたりかもはっきりします。
※本ページはAmazonアソシエイト・プログラムのリンク(広告)を含みます。
30秒でわかる聲の形
- 小学6年の石田将也が、耳の聞こえない転校生西宮硝子をいじめる場面から始まる。
- 問題が表沙汰になると、加害者だった将也が今度は孤立する側に回る。
- 高校3年で再会し、覚えた手話で謝罪するところから物語が動き出す。
- かつての同級生たちが再び集まり、それぞれの言い分がぶつかる。
- 全7巻・全62話で完結。山場は5〜6巻。
2016年の劇場アニメは全7巻を1本にまとめた構成で、原作とは描き方が異なります。
聲の形はどんな物語?
物語は小学6年生の教室から始まります。
退屈を嫌う石田将也のクラスに、筆談用のノートを持った西宮硝子が転校してきます。
硝子は先天性の聴覚障害があり、会話には時間がかかります。
将也はそれを面白がり、補聴器を取り上げて壊すなどの行為を繰り返しました。
やがて補聴器の弁償額が問題になり、学級会で将也だけが名指しされます。
ここからが本題です。
いじめの加害者だった将也が、そのまま孤立する側へ移るという反転が起き、その状態が高校3年まで続きます。
自分で自分を許せないまま生きてきた少年が、硝子に会いに行くところから物語が動き出します。
物語の大きな流れ

小学校編(1巻)— 加害と反転
1巻はほぼ全編が小学校時代です。
将也のいたずらがエスカレートし、クラスがそれを黙認し、問題が発覚した瞬間に全員が将也を切り離します。
硝子の姉妹や母、担任の態度まで含めて、誰か一人が悪いという整理を許さない描き方になっています。
読者が置いていかれずに済むよう、この巻だけで加害と反転が一気に描かれます。
再会編(2〜4巻あたり)— 謝罪から、やり直し
高校3年になった将也は、手話を覚えて硝子に会いに行きます。
ここから、かつての同級生が少しずつ再集合していきます。
永束友宏との友情、佐原みよことの再会、そして硝子をよく思っていない植野直花との衝突。
硝子の妹・結絃が将也を警戒しつつ距離を縮めていくのもこの区間です。
やり直しがうまく進む話ではなく、善意がそのまま相手を傷つける場面が繰り返されるのがこの作品の特徴です。
その後編(5〜7巻)— 飛び降りと、その先
5巻以降、関係は一度完全に壊れます。
それぞれの言い分が全部ぶつかり、将也はまた一人になります。
そのうえで訪れるのが、物語最大の場面である硝子の飛び降りです。
ここを境に、物語は「謝る話」から「これからどう生きるか」へ移っていきます。
聲の形の最終回・結末
原作は全7巻・全62話で完結しています。連載は『週刊少年マガジン』2013年36・37合併号から2014年51号(2014年11月19日発売)まででした。
ここから先は結末に触れます
まだ本編を読んでいない方は、この章を飛ばして次の「どこから読み始めればいい?」へ進んでください。
飛び降りの場面で起きること
硝子は自宅のベランダから身を投げようとします。
間に合った将也は硝子を引き上げますが、入れ替わるように自分が転落し、意識が戻らない状態になります。
ここで視点が硝子側へ移ります。
助けられた側が、残された人間関係をつなぎ直すという構図です。
硝子は将也の母に謝りに行き、離れていた同級生たちに自分から会いに行きます。
将也が目覚めたあと、二人は橋の上で言葉を交わします。
この場面が事実上の和解であり、以降は「償い」ではない時間が流れ始めます。
文化祭と、顔の×印
将也の目に映る他人の顔には、ずっと×印がついていました。
人の顔をまともに見られないという、彼の内面をそのまま絵にした表現です。
文化祭の場面で、この×印が外れていきます。
誰かに許されたからではなく、将也が人の顔を見ると決めたからという描かれ方をしているのが重要な点です。
最終第62話で描かれること
最終話は、卒業後の同窓会です。
会場のホールの前で、将也は中に集まっている元同級生たちを見て一度足がすくみます。
それでも「この扉の向こうにあるのはつらい過去だが、可能性でもある」と思い直し、隣で緊張している硝子に「実は俺も緊張してる」と声をかけます。
硝子が笑い、将也が手を引いて扉を開ける——ここで物語は終わります。
全員が和解したとも、全部が解決したとも書かない終わり方です。
扉を開けるところまでを描いて筆を置くのが、聲の形の結末になります。
どこから読み始めればいい?
映画を観た人 → 1巻から
劇場版は129分に全7巻を再構成しているため、原作の後半にある人物ごとの掘り下げがかなり圧縮されています。とくに植野・川井・真柴の言い分と、映画制作をめぐるやり取りは原作でしか追えません。通しで1巻から読むのが結局いちばん早いです。
結末だけ確かめたい人 → 6巻から
飛び降りから和解、文化祭、同窓会までは6〜7巻の2冊に入っています。
未読の人 → 1巻から全7巻
全7巻と短く、完結済みなので一気に読み切れます。講談社コミックスは1冊あたり税込500円前後で、全7巻の新品価格はおよそ3,500円前後が目安です。
全7巻のリストと、紙・電子・中古の使い分けは聲の形は全7巻で完結!全巻リストと一番お得な揃え方にまとめています。
最後まで一気読みできる完結作をほかにも探すなら完結漫画おすすめ18選|最後まで一気読みできる名作まとめが参考になります。
作品情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作者 | 大今良時 |
| 出版社・レーベル | 講談社(講談社コミックス) |
| 掲載 | 『週刊少年マガジン』 |
| 連載期間 | 2013年36・37合併号〜2014年51号(2014年11月19日発売号で完結) |
| 巻数 | 全7巻・全62話(完結・最終7巻は2014年12月17日発売) |
| 劇場アニメ | 2016年9月17日公開・京都アニメーション制作・山田尚子監督(129分) |
出典:Wikipedia『聲の形』、京都アニメーション「映画 聲の形」作品情報(2026年9月時点)
よくある質問
聲の形の最終回はどうなりますか
卒業後の同窓会の場面です。会場の扉の前で足がすくむ将也が「可能性でもある」と思い直し、緊張している硝子の手を引いて扉を開けるところで終わります。全員が和解したとは描かれません。
聲の形は全何巻で完結していますか
全7巻・全62話です。連載は2013年36・37合併号から2014年51号までで、最終7巻は2014年12月17日に発売されました。
硝子の飛び降りのあと、二人はどうなりますか
硝子を引き上げた将也が入れ替わりに転落し、意識の戻らない状態になります。その間に硝子が人間関係をつなぎ直し、将也が目覚めたあと橋の上で和解します。
映画版と原作の結末は同じですか
大筋は同じですが、劇場版は129分に全7巻を再構成しているため、後半の人物ごとの掘り下げや映画制作をめぐるやり取りが大きく圧縮されています。
何巻から読めば結末に届きますか
飛び降りから同窓会までは6〜7巻の2冊に収録されています。ただし各人物の言い分が積み上がっての結末なので、通し読みをおすすめします。
まとめ
- 小学校でのいじめと、加害者が孤立する側へ回る反転から始まる物語
- 高校3年での再会後は、善意がそのまま人を傷つける展開が繰り返される
- 5〜6巻の飛び降りを境に、話は「償い」から「これからどう生きるか」へ移る
- 最終第62話は同窓会の扉を開けるところで終わり、すべてを解決しない
- 映画は全7巻を1本に再構成しているため、人物の掘り下げは原作にしかない
短い巻数のわりに、読み終えたあとに考える時間が長くなる完結作です。


コメント