はだしのゲンのあらすじと最終回|「第一部 完」で終わった理由まで解説【2026年最新】

はだしのゲンのあらすじと結末を解説するアイキャッチ画像

「はだしのゲンって、最後どうなったんだっけ」——学校の図書室で途中まで読んだきり、という方は多いはずです。

結論から言うと、物語はゲンが広島駅から東京へ向かう場面で終わり、最終巻の最後のページには「第一部 完」と記されています。

つまりこの作品は、作者が構想していた続きが描かれないまま終わっています。

この記事では、あらすじを最初から整理したうえで、最終回で何が描かれたのか、そしてなぜ「第一部 完」で止まったのかを、確認できた情報だけでまとめました。

読み終えるころには、どの版を何冊読めばいいかもはっきりします。

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30秒でわかるはだしのゲン

  • 広島市舟入本町に暮らす小学生・中岡元(ゲン)が主人公。
  • 1945年8月6日の原爆投下で家族の多くを失い、そこから生き延びていく物語。
  • 前半は戦時下と被爆直後、後半は戦後の混乱を生き抜く日々が描かれる。
  • 作者の中沢啓治さん自身が広島で被爆しており、体験に基づく作品。
  • 最終巻の最後は「第一部 完」。続く第二部は描かれないまま終わった。

巻数は版によって異なります(汐文社版・ほるぷ版は全10巻、中公文庫版は全7巻)。

目次
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はだしのゲンはどんな物語?

舞台は太平洋戦争末期の広島市です。

主人公の中岡元は、舟入本町に暮らす小学生。父・大吉は戦争に批判的な考えを持っており、そのために一家は近所から白い目で見られています。

1945年8月6日、広島に原子爆弾が投下されます。

ゲンは倒壊した家に取り残された家族を助けられないまま、母とともに生き延びることになります。

物語はここで終わりません。

むしろ作品の大半は「その後」——焼け跡での飢え、身寄りをなくした子どもたち、被爆者への差別、そして復興の過程に費やされます。

作者の中沢啓治さんは、広島で実際に被爆した経験を持ちます。

この作品が長く読み継がれてきたのは、記録としての側面が強いためです。

掲載誌を渡り歩いた連載

この作品は、ひとつの雑誌で完結していません。

掲載誌 期間
『週刊少年ジャンプ』(集英社) 1973年25号〜1974年39号
『市民』 1975年9月〜1976年8月
『文化評論』 1977年7月〜1980年3月
『教育評論』 1982年4月〜1987年2月

少年誌で始まった連載が、その後は一般誌や教育系の雑誌へ移りながら十数年かけて続いた——という異例の経緯をたどっています。

このため巻によって作品のトーンが少しずつ変わります。

物語の大きな流れ

はだしのゲンの物語がどのように進むかを示した図

前半 — 戦時下と、8月6日

前半は、戦争末期の広島での日常と、原爆投下の当日が中心です。

配給や隣組といった当時の生活が細かく描かれ、そのうえで8月6日を迎えます。

被爆直後の描写はこの作品でもっとも知られている部分で、教科書や図書室を通じて記憶に残っている方が多いはずです。

中盤 — 焼け跡での生活

中盤からは、生き残った者たちが焼け跡でどう暮らしたかに焦点が移ります。

食べるものがない、住む場所がない、親を失った子どもたちが集まる——そうした戦後の混乱が続きます。

ゲンが出会う人々を通して、被爆者が置かれた立場や、社会の側の反応も描かれます。

後半 — 復興と、東京へ

後半では、ゲンが働きながら生きていく姿が描かれます。

やがて絵を描くことに向き合うようになり、師事する相手として天野星雅という絵描きが登場します。

この出会いが、最終回につながっていきます。

はだしのゲンの最終回

ここから先は結末に触れます

これから読む方は、この章を飛ばして次の「どの版を読めばいい?」へ進んでください。

ゲンは東京へ向かう

物語の最後、ゲンは絵描きの師である天野星雅に諭され、東京へ行くことを決意します。

そして広島駅から東京へ向かう——その場面で物語は終わります。

誰かが死ぬわけでも、何かが解決するわけでもありません。

ゲンが広島を出て、次の場所へ進もうとするところで筆が置かれています。

最終ページの「第一部 完」

最終巻(汐文社版・ほるぷ版では10巻)の最後のページには、「第一部 完」と記されています。

これは打ち切りの表示ではなく、東京を舞台にした「第二部」が構想されていたことを意味します。

つまり読者が読んでいるのは、作者が描こうとした物語の前半だけです。

第二部が描かれなかった理由

第二部は、結果として描かれませんでした。

中沢啓治さんは2000年代に入ってから糖尿病を患い、それに伴う白内障が悪化します。

2009年9月15日、「視力が低下し、細かいコマが描けなくなった」として、続編執筆の断念を正式に発表しました。

ただし執筆への意欲を失っていたわけではなく、2話分の下描きまでは完成しており、出版の具体的な予定も決まっていたと伝えられています。

第二部のメインテーマは被爆者差別だったとされています。

「最終回がなんとなく中途半端だった」という印象を持っていた方は、それが正確な感覚だったということになります。物語は途中で終わっているのです。

どの版を読めばいい?

はだしのゲンは版によって巻数が違います。内容は同じですが、まとめ方と一部の表現が異なります。

巻数
汐文社版 全10巻
ほるぷ版 全10巻
中公文庫版 全7巻

はじめて読む人 → 全10巻の版

巻の区切りが物語の流れに沿っているので追いやすくなっています。

冊数を抑えたい人 → 中公文庫版(全7巻)

1冊あたりの収録量が多く、持ち運びもしやすい形です。

そろえるときは版を統一してください。混ぜると巻の区切りが合わず、重複や抜けが起きます。

物語は「第一部 完」で終わっています

ゲンが東京へ向かう場面が最後。構想された第二部は描かれませんでした。全10巻(中公文庫版は全7巻)です。

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作品情報

はだしのゲンの作者・出版社・巻数をまとめた図
項目 内容
作者 中沢啓治
掲載 『週刊少年ジャンプ』→『市民』→『文化評論』→『教育評論』
連載期間 1973年〜1987年
巻数 汐文社版・ほるぷ版 全10巻/中公文庫版 全7巻
主人公 中岡元(ゲン)
題材 1945年8月6日の広島への原爆投下と、その後

出典:Wikipedia『はだしのゲン』(2026年9月時点)

よくある質問

はだしのゲンの最終回はどうなりますか

ゲンが絵描きの師・天野星雅に諭されて東京行きを決意し、広島駅から東京へ向かう場面で終わります。最終ページには「第一部 完」と記されています。

続きはありますか

ありません。東京を舞台にした第二部が構想されていましたが、作者の中沢啓治さんが2009年9月15日に視力低下を理由として執筆断念を発表し、描かれないまま終わりました。2話分の下描きまでは完成していたと伝えられています。

全部で何巻ですか

版によって異なります。汐文社版とほるぷ版は全10巻、中公文庫版は全7巻です。内容は同じですが、まとめ方と一部の表現が異なります。

どの掲載誌で連載されていましたか

『週刊少年ジャンプ』で始まり、その後『市民』『文化評論』『教育評論』へと移りながら1973年から1987年まで続きました。

前半だけ読めば内容は分かりますか

原爆投下の場面までなら前半で足ります。ただし作品の大半は戦後を生き抜く過程に費やされているため、後半まで読まないと全体像はつかめません。

まとめ

  • 広島の小学生・中岡元が、1945年8月6日の原爆投下とその後を生き抜く物語
  • 前半は戦時下と被爆直後、作品の大半は戦後の混乱を描いている
  • 最終回はゲンが広島駅から東京へ向かう場面で終わる
  • 最終ページには「第一部 完」。構想された第二部は作者の体調悪化により描かれなかった
  • 巻数は版で異なる(汐文社版・ほるぷ版 全10巻/中公文庫版 全7巻)。混ぜずに統一する

途中で終わっている――そう感じたなら、それは正しい読み方でした。

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